先月、大阪まで七宝会を観に行ってまいりましたが、ご報告がまだでした…

http://ameblo.jp/manjirofanclub/entry-11826652154.html

れりご~♪ れりご~♪
まり子はいつものように、JR東海ツアーズの京都日帰りプランでお出掛けです。
往復の新幹線が限定されるけど、安いし、お得なクーポンが魅力のこのツアー!
なぜ京都かって?
香里能楽堂は京阪電車なんで、大阪から回るのが意外と面倒なのと、
京都ツアーには、リッチな朝食クーポンが付いているから…、なんですよ

だから1日をムダにしないぞ!という固い決意のもと、計画を立てました。
京都に9時前に到着し、リッチな朝食を堪能、
その後ちょこっと東寺に寄ってから、京阪電車で樟葉に寄り、
TOHOシネマズで「アナと雪の女王」を観て、能楽堂へ行く…(^_^;)
というトンデモ計画!
その為に、七宝会の開演13時半にちょっとチコクする予定という…(^_^;)
しかし、そんなフトドキを神

この日、実はメチャ寒かった

着物を着てゆくには

やっぱ着てくればヨカッタよ~

あまりの寒さに東寺は諦めて、いっそゆっくり朝食をと!

新・都ホテルの重箱弁当
ご飯とお味噌汁、おかわりまでしちゃってさぁ~

東寺へ行くのを諦めた分、早い京阪電車に乗れるし、
鈍行(あ、普通でした)でゆっくりとお昼寝して行こおっと…

で、JR東福寺駅で京阪電車に乗り換えて、オシリは暖房ポカポカで…

ハッと気付いたらアナタ、樟葉どころか香里園さえ乗り越してて…

樟葉まで戻っても映画の上映時間には間に合わないし…

ああん、まり子のバカ、バカ、バカぁ~

やっぱり今日は、きちんとお能を観なさいってことだね~

という経緯の、寝過ごしたお陰で時間の余裕ができましたので、
ちゃんと開演前にで正面席に着席して、まる子と合流することができました。
(一番最初の、舞囃子「田村」by 辰巳大二郎サン、を見逃さずに済みました~

この日はあと他に狂言「文山立」と、仕舞三番と、能「熊野」がありましたが、
まり子のターゲットは「海人」なのでゴザイマス。
「海人」と言えば、第二回「満次郎の会」の昼夜公演を思い出します。
あの時は「懐中之舞」の小書付きでしたが、今回はプレーン?版。
ちなみに辰巳満次郎様

今回のおシテ様の山内崇生師ですが、ソノ容姿と声質のせいか、
前シテの「曲見」の面を掛けているのに、「海士アマ處女オトメ」なんです~

まだ初々しい若い母親…って感じ。
房前の大臣が乳呑み子の頃に「面向不背の珠」を取りに行った感でまくり~

だから、もう中学生になって子方っちゅうより中方くらいデカくなった、
石黒空クンを見つめるところなんて、なんだか妙にリアルな母の感無量感が~

そういう若い母が、生命がけで「面向不背の珠」を取り戻す「玉ノ段」!
導入前のシテ謡で、まり子既にウルウル

偖は我が子故に捨てん命
露ほども惜しからじと
いよいよ「玉ノ段」の始まりです!
これがね~、トリハダ立つほどスゴかったんです~。
シテの舞もモチロン、切れ味鋭く美しく、スゴかったんだけれど、
なによりなにより、地謡(地頭)の辰巳満次郎様

ハッキリ言って、ぶっちぎり!
しっかりと付いていけてる地謡率は、約3割、とミタ!
それくらいのスピード感と緊迫感に満ち溢れたドラマティックな謡だったのです。
(辰巳満次郎様

スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスな地謡に乗って
おシテ様もスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスに舞うの。
この一瞬、能を観ているというより、
ホントに珠取りの再現シーンに立ち会ってると言った方がようござんした!
こんなスゴイ「玉ノ段」は初めてだよ~

ああ~、大阪まで来た甲斐あったよ~

「アナと雪の女王」を観ないでお能に集中できてヨカッタ~(←アホ)
また「玉ノ段」のすぐ後には、心臓破りのシテ謡が控えているんですが、
この日のおシテ様のこのシテ謡が、また泣かせる謡でゴザイマシタ…。
とにかくっ!
舞と謡の拮抗した、夢のような「玉ノ段」であったことは紛れもない事実!
まり子、胸がイタくなりました…。
そう言えば、5月8日は山内崇生師のお誕生日でしたわ~

Happy Birthday




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