
ご無沙汰して申し訳ありません~

というご挨拶が定番になってしまいそうです~

イケマセンのう~。
書きかけの記事が溜まる一方です。
ファンを名乗っておきながら、義のココロを欠くその所業、
人に非ずっ!…



で、ゴザイマス。
え? 義のココロ?
そう、義のココロです。
いや、モチロン、その根底にはさ、好き、があるんだけどね~。
人としての「義のココロ」が要るんではないかいな、と!
義を見てせざるは勇無きなり、と!
(おおげさ…)
不精不精のオシリを叩いて?まずは月並能に出かけてまいりました。
なので、勇気を奮ってそのご報告をしてみよっかな、なのであります。
辰巳満次郎様

え? 「桜川」だけ?
そう、実は「桜川」だけなんですよ~

宝生流に対して、余りに義のココロが欠乏してましたが、
今回は諸事情により、「桜川」だけの観能となりました~

御出演メンバーは以下のとおりでありました。
能 「桜川 (さくらがわ)」 辰巳 満次郎
子方 野月 惺太
ワキ 高井 松男 則久 英志 野口 能弘 野口 琢弘
笛 松田 弘之
小鼓 大倉 源次郎
大鼓 亀井 忠雄
後見 登坂 武雄 金井 雄資
地謡 近藤 乾之助 當山 孝道 佐野 由於 朝倉 俊樹
野月 聡 小林 晋也 佐野 玄宜 當山 淳司

子方 野月 惺太
ワキ 高井 松男 則久 英志 野口 能弘 野口 琢弘
笛 松田 弘之
小鼓 大倉 源次郎
大鼓 亀井 忠雄
後見 登坂 武雄 金井 雄資
地謡 近藤 乾之助 當山 孝道 佐野 由於 朝倉 俊樹
野月 聡 小林 晋也 佐野 玄宜 當山 淳司
ね、ね、ゴージャスでしょ?
シテがゴージャス、お囃子がゴージャス、後見&地謡が(一部)ゴージャス…。
(正直モノなんでつい…)
この前、まり子が「桜川」を観たのは、シテが朝倉俊樹師の時で…。
それも非常にヨカッタのですが、今回のはなんというか、
人情タップリ、肝っ玉かあさん
って、辰巳満次郎様

なんとなく、来月の大阪「満次郎の会」の前哨戦みたいな番組ですね。
(「桜川」も「隅田川」も世阿弥元清の作品でした~。)
「桜川」に出てくるお子様は、桜子さくらごという名前の男の子です。
なんと!
お母さんを(貧乏から)救う為に、桜子クンはわが身を売ってしまうのです。
その代金と桜子クンの手紙を持って、人商人がお母さんを訪ねます。
お母さんは何のことやら、ひとまず手紙を読みますと…

其の子は売るまじき子にて候ものを
晴天の霹靂とはこのことです。

母は、手紙の続きを読みます。
(オイオイ一度に全部読まんかい、と思わず心の中でツッコんでしまう、まり子でしたが…)
唯返す返すも御名残こそ惜しう候へ
こんなこと手紙に書かれて、ああソウデスカと納得する母がどこにいる!
嘆きつつ、我が子を求めて三千里?もものかは、
肝っ玉かあさんは、我が子を探しに行く決心をするのです。
この後、場面は変わって常陸の国桜川。
磯辺寺の住僧が、お供と桜子少年を連れて登場いたしまする。
そして、物狂いとなった肝っ玉マンジロウかあさんが登場、
謡って舞って、タップリ楽しませて?くれるのです。
辰巳満次郎様

自在に母の気持ちを表現して、見所を揺さぶります。
能も芝居なんだからさ、まり子もおおいに揺すぶられました~。
で、「桜川」と言えば「網ノ段」デショ。
これが一番楽しみというか、なんというか。
この能のハイライトなんでゴザイマス。
で、今回(じっくり?)謡本チェックしていて気付いたんだけど
ワタシは大きな聞き間違いをしておりました。
「網ノ段」の最後の歌詞なんだけど、
いずれも白妙の
花も桜も雪も波も
みながらに
すくい集め持ちたれども
これは木々の花
まことは我が尋ぬる
桜子ぞ恋しき
我が桜子ぞ恋しき
この「木々の花」をずっと「君の花」だと思ってたのよ~

桜子の花、ってイミで。
だから「桜子ぞ恋しき」で。ぐっと泣けてたんだけど…。
この箇所では、仕舞の地謡でも、必ずじわっとくるんですね。
ちなみに、今月の五雲会の「三山」の
雪と散れ桜子 雲となれ桜子
の箇所では、仕舞の地謡でも、必ずざわっとトリハダが立ちます、ワタシ。
こっちの桜子は若い女性ですが…。
ま、それはさておき。
「桜川」では最後に、我が子とめでたくご対面いたします。
肝っ玉マンジロウかあさんは、静かに喜びを噛みしめつつ、
留め拍子を踏むのでした。
めでたし、めでたし。
まり子、ココロに思うよう。
辰巳満次郎様

そんな気がする、今日この頃…。
さあ、来月は「隅田川」で泣くぞ~。

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