辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第26弾をお届けいたします。
この号は、平成22年6月18日に配信いたしました。
どうぞ、お楽しみください。
梅雨の晴れ間はさすがに暑うございましたね。
風邪も流行っているようで、皆様どうぞお気をつけくださいませ。
今回は「女」の扮装です。
簡単に分類いたしますと、
・唐織着流し姿
・長絹腰巻姿
・壺織腰巻姿
・長絹大口姿
・壺織大口姿
となります。
唐織とは、結婚式で花嫁が羽織る打ち掛けの様なもので、
襟元を三角に形作る着流し姿がもっとも有名かと思います。
代表的な扮装ですが、やや気楽な姿であり、
高貴な女性が公式な場に出る場合あるいは、
女神や龍女の場合には大口袴を履きます。
ワキの僧でも身分により「着流し姿」「大口姿」となるように、
女性の姿も宮中に参内するような設定ならば、
格のある大口姿となります。
大口の上には長絹を着たり、
「壺織」といって唐織を壺の様な形に着付けます。
「半蔀」「東北」「楊貴妃」「江口」「草紙洗(草子洗小町)」など。
(補注…前者2つは長絹大口姿、後者3つは壺織大口姿)
腰巻きとは、着物の両袖を脱ぎ、腰に巻き付ける形を言います。
「羽衣」などの姿です。
次回は「狂」の姿です。
辰巳満次郎


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