能楽師 満次郎のメルマガ「能にみる日本人の文化」 その26 能の様式その8 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

みなさま、こんにちは。西 久美子です。

辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第26弾をお届けいたします。
この号は、平成22年6月18日に配信いたしました。
どうぞ、お楽しみください。


梅雨の晴れ間はさすがに暑うございましたね。
風邪も流行っているようで、皆様どうぞお気をつけくださいませ。

今回は「女」の扮装です。

簡単に分類いたしますと、
 ・唐織着流し姿
 ・長絹腰巻姿
 ・壺織腰巻姿
 ・長絹大口姿
 ・壺織大口姿

となります。

唐織とは、結婚式で花嫁が羽織る打ち掛けの様なもので、
襟元を三角に形作る着流し姿がもっとも有名かと思います。

代表的な扮装ですが、やや気楽な姿であり、
高貴な女性が公式な場に出る場合あるいは、
女神や龍女の場合には大口袴を履きます。

ワキの僧でも身分により「着流し姿」「大口姿」となるように、
女性の姿も宮中に参内するような設定ならば、
格のある大口姿となります。
大口の上には長絹を着たり、
「壺織」といって唐織を壺の様な形に着付けます。
「半蔀」「東北」「楊貴妃」「江口」「草紙洗(草子洗小町)」など。
(補注…前者2つは長絹大口姿、後者3つは壺織大口姿)

腰巻きとは、着物の両袖を脱ぎ、腰に巻き付ける形を言います。
「羽衣」などの姿です。


次回は「狂」の姿です。

辰巳満次郎



kumiko

 どっちのボタンもポチっと押して、辰巳満次郎様を応援しましょう~!

    読者登録してね