4月に入りました。新年度です。
また、新たな気持ちで過ごして参りましょう。
辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第19弾をお送りいたします。
この号は、平成22年5月1日に配信いたしました。
今年度も、どうぞ、お楽しみください。
左方優先のお話の続きでございます…。
GWに突入いたしましたが、如何お過ごしでしょうか。
電車に乗って大移動なさる方もあるのではないでしょうか。
新幹線移動の多い私にとっては、左方優先の原則が面白くあらわれている事に気付いております。
何か?と言いますと「エスカレーター」のお話。
疑問に思ってらっしゃる方も多いと存じますが、エスカレーターの「乗り方」と言うか「立ち方」です。
何故、
「関東では左側に立ち、右側は急ぐ人の為にあけるが、関西は逆」
なのか…。
主として駅のエスカレーターでの現象です。
やはり左方優先の原則が働いていると考えるのですが、大阪と東京に暮らして来た私としては
「関東人はじっと立って乗っているのを優先、関西人は階段同様に歩くのが優先」
なのだ、と勝手ながら分析・結論出しております。
これはもっと微妙な法則があり、もっと細かい地域性や或いは路線や方角にも作用されている様ですが、別の機会に…。
もっとも東西が融合する新幹線駅のエスカレーターでは一瞬乱れますが、直ぐに落ち着きます。
おそらく普段の生活に、左方優先原理が自然に働いていると自覚する方は殆どいないでしょう。
「左・右」を強く意識する、能楽師の性なんです…

能の基本は歩み出しも左から、止まる時も左。
ジグザグに前に行くのも「左右」「大左右」などと申しますが、左方向から。
メルマガ初期の、「摺り足」で呪術的なものが起源であった話をお届けしましたが、「左・右」の確固たる法則は未だに崩さないのです。
次回からは「運動力学」に基づいたお話を致しましょう。
良いGWをお過ごしください。
辰巳満次郎


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