辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第17弾をお送りいたします。
この号は、平成22年4月16日に配信いたしました。
今年は何だか4月を待たずに桜が散りそうですね。
どうぞ、お楽しみください。
天候も社会情勢も、国内外で大変な事になっております。
こんな時にこそ文化芸術に触れる機会を増やして、リフレッシュしていただきたいものです。
「型」の前衛的な所作は一部前回に述べましたが、
「クモル」… うつむく
「テル」 … 上をむく
「切ル」 … 素早く見る、
と言った感情を表す為の顔の動きのみばかりではなく、
一歩(一足)歩むと或るエリアに入る、とか
三足歩み廻れ右して三足戻る(道行と言います)と
数百キロを旅した事になったり、
見えない敵と闘ったり、一人二役をしたり(仕形話)…
全くもって動きが少ない割には目が離せず、眠っている暇はないのです。
型というものには決まったパターンがあり、
「ヒラキ」
「サシ」
「左右」
「打込ミ」
「月ノ扇」
「雲ノ扇」
「飛ビカエリ」
など名前が付いています。
動きは「運動力学」に当てはめても完成していると言えます。
つまり、一挙手一投足の動きが理屈に合っており、先人の芸力に驚かされるばかり。
身体表現として身体の納得した動き、少なめの動きから無限大の表現を引き出す知恵でしょう。
辰巳満次郎


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