能楽師 満次郎のメルマガ「能にみる日本人の文化」 その17 能の前衛性 『型』 その2 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

みなさま、こんにちは。西 久美子です。

辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第17弾をお送りいたします。
この号は、平成22年4月16日に配信いたしました。
今年は何だか4月を待たずに桜が散りそうですね。
どうぞ、お楽しみください。


天候も社会情勢も、国内外で大変な事になっております。
こんな時にこそ文化芸術に触れる機会を増やして、リフレッシュしていただきたいものです。

「型」の前衛的な所作は一部前回に述べましたが、

  「クモル」… うつむく
  「テル」 … 上をむく
  「切ル」 … 素早く見る、

と言った感情を表す為の顔の動きのみばかりではなく、

  一歩(一足)歩むと或るエリアに入る、とか
  三足歩み廻れ右して三足戻る(道行と言います)
  数百キロを旅した事になったり、
  見えない敵と闘ったり、一人二役をしたり(仕形話)

全くもって動きが少ない割には目が離せず、眠っている暇はないのです。

型というものには決まったパターンがあり、

  「ヒラキ」
  「サシ」
  「左右」
  「打込ミ」
  「月ノ扇」
  「雲ノ扇」
  「飛ビカエリ」


など名前が付いています。

動きは「運動力学」に当てはめても完成していると言えます。
つまり、一挙手一投足の動きが理屈に合っており、先人の芸力に驚かされるばかり。

身体表現として身体の納得した動き、少なめの動きから無限大の表現を引き出す知恵でしょう。

辰巳満次郎



kumiko

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