24時間いわむら城址薪能鑑賞ツアー顛末記(その3) 辰巳満次郎様♥の「野守」の鬼は迫力満点! | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。
大阪青雲会は盛況だった模様で、ヨカッタですね~
この勢いで、9月1日の七宝会普及公演にも、
大勢の方が押しかけて下さるとイイナ~♪


さて、本題に戻りまして…。
ひえひえあんみつでリフレッシュしたまり子は、カステーラを購入し、銘酒「女城主」を購入し、会場に向かいました。
さらにまっすぐ進むものかと思っていましたが、実際は左折し、向こうに見えた山を廻る様に登ってゆくんですね。

到着した会場は、岩村城藩主邸跡、とのこと。
開場前の整理券を配っておりました。(84番でした。)
ここでもうかれこれ5年も通っているという通の、石黒実都センセイのお弟子のMちゃんに会えました。もうお一方のレディと、篤志家のイケメンのジェントルマンとも、お会いする予定でございます。

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-会場
左手が入口。なんとなく全体に盆踊りが始まる前みたいな雰囲気が漂っております。

それでは、当日のプログラムをご案内いたしましょう。



  仕舞  嵐 山       竹内 澄子
  仕舞  砧(後)       石黒  孝
  仕舞  船弁慶(後)     広島 克栄      
  地謡  辰巳 満次郎  佐藤 耕司  和久 荘太郎  辰巳 大二郎

  能   祇 王
      シテ(仏御前)  玉井 博祜
      ツレ(祇王)   石黒 実都
      ワキ(瀬尾太郎) 杉江  元
      アイ(従者)   茂山  茂
      笛        竹市  学
      小鼓       後藤 孝一郎
      大鼓       河村 眞之介
      後見       広島 克栄  和久 荘太郎
  地謡  辰巳 満次郎  石黒 孝  佐藤 耕司  内藤 飛能
      大森 尚人  中村 成利  清水 達郎  片桐 真

  狂言  鬼 瓦
      大名       茂山 千五郎
      太郎冠者     茂山  茂
      後見       島田 洋海

  能   野 守
      シテ       辰巳 満次郎
      ワキ(山伏)   高安 勝久
      アイ(所の者)  島田 洋海
      笛        竹市  学
      小鼓       後藤 孝一郎
      大鼓       河村 眞之介
      太鼓       加藤 洋輝
      後見       竹内 澄子  石黒 実都
  地謡  広島 克栄  石黒 孝  和久 荘太郎  内藤 飛能
      辰巳 大二郎  玉井 道夫  石森 智幸  鈴木 勝



こんな感じです。
開場後にMちゃんに席取り(ナント最前列の焚火の前!)していただいた後、一緒に腹拵え。

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-カレー天むす
やっぱり普通の天むすが、ようござんした。

Mちゃんはまり子より、1本前の明知鉄道に乗ったとのこと、
携帯の待ち受けがぴよりんになってて~、名古屋でもニアミスしてたんですね~。

$能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-呼んだ?

開演までの時間に、火入れ式を行う山伏の方々がリハーサルしてるのを、ちょこっと写メ。

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-リハ
写ってないけど、もうひとり、赤い装束の山伏がいるのです。

さあ、いよいよ始まります。
(レディとジェントルマンとも無事にお会いできました。)

最初が仕舞。
おおお~、正面に辰巳満次郎様が地謡でドッカリ
なんでも仕舞「砧」は女城主を偲んで毎年、奉納されるそうです。

ふと、気付くと何かの虫がブンブンと地謡の辰巳満次郎様の顔の周辺を飛んでいますっ。
ああ~、払えないし~、どうするの~
すると、辰巳満次郎様のお顔がヒクっとしたと思うと、
おおお~、虫はパタっと落ちたではアリマセンか!(←大ウソ

ホントはお顔だけが一瞬ヒクっとなさいましたが、幸い、虫はドコカに飛び去りました。
能楽師はタイヘンですね~。

さて、まり子の目前に薪が焚かれていたのですが、幸い、風向きは見所側には吹いてこなかったので、安全にお能に集中することができた、んですが…。
昨晩の寝不足(ってか寝てない)と腹拵えが利いたのか、猛烈な睡魔がまり子を襲ってきました。
ヤメテ~
と(こころの中で)叫んでも、待ってくれるような睡魔ではございません…
おかげで「祇王」のところどころ、「鬼瓦」のほとんど、「野守」の前半のところどころは、記憶にございません…
で、狂言が終わるとちょっと休憩がございました。
明智鉄道を利用するする方はここでお帰りです。
まり子達は篤志家のジェントルマンに名古屋まで送っていただくのでゆっくり「野守」を拝見できまする。感謝&感謝でございます!

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-休憩
休憩時間に写した舞台の様子

さて、まり子は辰巳満次郎様の「野守」は初見でございました。
今回は薪能だし人手も足りない(と思われる)ので、後半の作り物(野守の鬼の塚)は出ずに、揚幕の中が野守の鬼の塚、となりました。
そして出てきた鬼は…!
でか~っ、コワ~っ!
予想はしていましたが、想像のはるか上をゆく、野守の鬼でゴザイマス。
心優しい鬼だけど、外見がコワすぎるのねっ!

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-野守イメージ
イメージ図:写真は合成です (・∀・;)

ちょうどまり子の位置から薪(その時ちょうど激しく燃え盛っていた)越しに見る鬼の恐ろしさよ!
地獄の蓋を開けて出てきたと思うばかりの舞台効果!
きゃ~。
秘境(←しつこい)まで来た甲斐がありました~。


こうして無事、お天気に恵まれ、いわむら城址薪能は終わりました。
お客様も地元の方々がほとんどみたいで、毎年これを楽しみにしてる感じ。
手作りの薪能って感じが、すごくヨカッタです。
こじんまり感がクセになりそう…。

ただし、秘境(←しつこい)なので、帰りの足が問題です。
今回、まり子達は篤志家のジェントルマンのおかげで、安心して名古屋まで出ることができましたが、余裕があれば一泊するのがよろしいと思いました。
さて、まり子は名古屋からは夜行バスで帰りますので、
集合場所近くのデニーズで、まったり時間調節(晩酌…)。

翌朝、家に着いた時刻は、ちょうど前日、家を出た時刻でした。
ピッタリ、24時間!

以上、充実のいわむら城址薪能鑑賞ツアーのお粗末な顛末、
これにて、ご報告を終えたいと存じます。


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