やっぱり「高砂」の神はシロートにも甘くはなかったでゴザイマス。
自分的には惨敗な気分…。
また仕切りなおして、お稽古いたしたいと思います。
と、今回はご報告が遅れている「和の会」公演のご報告をいたしたいと思います。
「和の会」は16時開演、その前の「涌宝会」が矢来能楽堂なので、神楽坂を15時半ぐらいに地下鉄に乗れば楽勝だな~、と考えておりましたがっ!
発表会で時間通りに番組が進行する…、方が珍しい、のでありました。
幸い、矢来能楽堂を飛び出した直後にタクシー

お陰さまにて、無事に4時開演に間に合いました

「和の会」プログラムは、「時の花」と同じ作り。
A2を四つ折りにして、全部開くと裏があの切り絵のポスターになります。
中をひらいてみましょう!
番組表の他に、人物相関図が載っています。
本日の番組のどこに登場するかも載っています。
知っている人は知っていますが、能&狂言(語)の演目との関連も分かってこれは画期的!
素晴らしいですね~!
しかぁし、その1。常盤御前と平清盛が「恋人♥」というのはちと誤解を招くのではないかなぁ?
しかぁし、その2。「語 那須」では登場人物が間違っておりまする。【A】ではなく【G】ですね。
見開きの左側には義経・源平争乱の歴史と本日の演目の紹介が時系列に掲載されています。
これも画期的ですね~!
非常に分かりやすいです。
常の観客層とは違うお客様をターゲットにしている為でしょうねぇ。
スミマセン。スキャナで取り込む時にまがっちゃいました。
見所にもお客様がかなり入ってました。
「和の会」ブログによれば今回、一番の入りだったとか。
しかし、脇正面は空席が目立ちました。
もっと入ってもいいのにねぇ、残念でなりません…。
そして、今回のナビゲーター役のイケメンのカレのファンなのか、通常の能楽堂ではゼッタイに見かけないゴスロリ姿

明らかに客層が違います。
そのナビゲーター役のカレ(渡辺大輔氏)は最初と、休憩後の「船弁慶」の直前に、黒紋付と袴で登場しました。
裏表紙の中央ぐらいにちっこい写真で出てますね。
う~ん、顔が濃いっ、濃いですっ!
まり子的にはゴカンベンいただきたかったタイプです。
黒紋付に襟足の長い長めの髪(で小顔)はイマイチ似合いません。
足袋もブカブカでしわが寄ってます。
髪スッキリで、せめてピッタリした足袋をはいてたらオトコマエ度がアップしたのに…。
まり子が思うに、いっそ能の装束を着せてしまった方が、
「これからしばし皆様を平安時代にお連れいたしましょう…」
というキザっちいセリフがハマって、もっと効果的だったのではないかと思いました。
むしろ、第一回の「羽衣」のようにほぼ真っ暗の中での音声のみの朗読で俳優を舞台に出さない方(能楽堂なんで音響設備は充実してません)が、平安時代に誘う感じで良かったかも~。
前回の「鉄輪」も朗読者を舞台に上げる必要性は感じられなかったし…。
(ま、まり子だけの感想かもしれませんけどね)
さて、まず連吟「鞍馬天狗」ですが、迫力があって、サスガ宝生の若手(期待の星々)集団、良かったですが、え、それだけでおしまい?って短さ!
モノ足りな~い!
プログラムをアソコまで工夫してるなら、後半の牛若が出てくるところから謡ったってイイんじゃない?って感じかしら?
そこから謡ったって何分も違わないじゃん!
惜しいですよ、惜しいっ!
舞囃子「橋弁慶」はあまり登場しない曲。
ずいぶん前に、辰巳満次郎様

おシテの高橋憲正師は、ご本人も和の会ブログで語っているように、弁慶のタイプではありません。
牛若を見咎めて長刀をイロエるところなんて、まり子は一瞬、
眠狂四郎???
って思ってしまいました。
子方の鶴田航己クンは大活躍!
モチロン眠狂四郎@武蔵坊弁慶もキレ良くカッコ良かったですが、ちょっと抑え気味かしら、の印象。
地謡が大人し気味(物足りなし!)だったからですかしら~。
「語 那須」は、やっぱり独立して演じられる方が良いですね~。
実はまり子は山本則秀師ファン、でございます。
うれぴ~



家元の「船弁慶」は、良かったです~。
特に、後シテ!
勢いと迫力がありました。
それを受けて立つ義経役の子方鶴田航己クンもそれに負けじと気迫十分!
こうじゃなくっちゃね!
前シテの静御前も、特に中ノ舞が美しく、非常に納得でございました。
ただ、前の日に夜更かしの上能楽堂をカケモチしてまり子は、ときどきトリップしてしまい…

申し訳ないことでゴザイマス。
それにしても、まり子がカケモチしたけど、出演者(澤田宏司師と藤田貴寛師)もカケモチでしたね~。



お忙しいことでございます。
でも、まり子には楽しい一日でございました。
