奈良は好きな土地です。京都よりも好きかも…。
所用のついでに奈良のお能に縁りの場所を廻ろうと思いましたが、あまりに沢山あるので、
一日で廻れるものではありません。
今回正倉院展に寄った為、まり子が廻れたのは、
・「采女」ゆかりの采女神社
・「氷室」ゆかりの氷室神社
・「海人」の藤原氏ゆかりの興福寺
・「龍田」ゆかりの龍田神社
でした。龍田神社だけはちょっと離れてますが、他は奈良の中心周辺。
歩いて廻れるトコロばかり。
今回は足を延ばしませんでしたが、「春日龍神」ゆかりの春日大社、
「野守」ゆかりの飛火野…。
奈良をちょっと離れれば「三山」「当麻」「三輪」そして「葛城」。
ところで「葛城」と言えば、実は第2回「満次郎の会」の演目が「葛城」
だったことを覚えていらっしゃるでしょうか?
当時まり子は、なんで「葛城」?と思ったのですが、その後、2010年の
宝生会予定番組で「満次郎の会」と一週間も空かない秋の別会能第2日に、
近藤乾之助師の「葛城 大和舞」が入った為、第2回「満次郎の会」の演目は
「海人」になりました。
でも片山清司師による一調一管「葛城」が昼の部に加わるなんて、
やっぱりご縁があったんですねぇ~。
ウィキペディアによれば、葛城(かつらぎ)は、奈良盆地の南西部を指す地域の
古くからある名称で、ある一説によればこの地が高天原であるとされているそうです。
「葛木」という漢字をあてられることもあり、古くは「かづらき」であった
という説もあるそうです。
ただし、お能の読みは「かづらき」です。
雪の能、とも言われる「葛城」は、シテが容貌が醜いのを恥じたと言われる
葛城の女神なのですが、面は「泣増」、とても醜くは見えません。
まり子も大好きなお能です。
そういえば、ウチに何年か前にNHKで放映した三川泉師の「葛城」を録画した
ビデオがありました♪
あれは大和舞だったか…、また観て確認しておこうっと。
大和舞という小書がつくと、前シテは白練壺折ですることもあり、負柴でなく
「しもと」を手に持って出ることもあるとのこと。
後シテは天冠に蔦をさし、緋指貫に白地長絹を着て、幣を持って特殊の舞を
舞うそうです。
別会能が楽しみ♪
まり子
