満次郎様の「マクベス」を観るツアー(その2)…「人間五十年」のお稽古? | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。

続き、参ります。
さて、まる子ともども、熱々の『ほうとう』でお腹もココロも十分温まり
タクシーで身曾岐神社に向かいました。

しかし、チラシの地図はチョ~省略してある上に、小淵沢の車で5分って
都内の車で5分と訳が違いました!

徒歩では…、かなりキツイ距離です!

到着した身曾岐神社は、全部廻った訳ではないのでなんとも言えませんが
思ったより広くないかも、という印象でした。
境内に入ると正面に拝殿(正殿?)があり、その広さは箱根神社ぐらいですかね~。

その右手にちょっと低くなって神池、その前に見所が設えられ、その奥に能楽殿がありました。
能楽殿は非常に立派ですが、やはり思ってた(HPの写真で見た)よりは小さいな、という印象。
こちらの写メは、ほぼまり子の席から見た能舞台です。
能楽師 辰巳満次郎ファンブログ-101008_171101.jpg


見所は「え、これっぽっち?」というぐらい席が少なく、200席ぐらいなんですかね~
それでも正面から外れる席はかなり空席が目立ちました。
こんなことなら、もっと以前から、このファンブログでもキャンペーン張るべきでした…。
辰巳満次郎様ファン失格ですわ。反省… f(-_-;)

そうは言いつつも、贅沢な(ニセ)VIP気分を味わっていた、まり子です。

さて、定刻に始まった催しですが、まり子は連日の寝不足がたたり
お腹もいっぱい、ぬくぬくのベンチウォーマーにくるまって
もう…マブタが…重くって…、…、…。
気付いたら、途切れ途切れの映像を残し「人間五十年の能舞」も終わっておりました。
(ノ_・。)
ア~、モッタイナイ…。

そして、何故か「みんなで謡いましょう」のコーナー。
「人間五十年」の能舞でシテを舞われた、梅若晋矢師のご指導がありました。
それも池を挟んだ舞台と見所で!

うわ~、悪条件!
さらに、舞台が良く見えるように正面からライトが当たり、逆に見所は真っ暗…。
講師には生徒の反応がほとんどワカラナイという、一番やりにくいシチュエーション!

最初こそケッと思っていたまり子でしたが、梅若晋矢師はお話が上手で
引き込まれるものがあり、また声を出すと眠気が飛んで頭がクリアーに
なってきたので、まり子は「マクベス」をしっかり観る為に
けっこう真面目に大きな声で謡いました♪

実際、観世流のお稽古を受ける訳ですから、これは貴重なチャンスです。

 人間五十年化天の内にくらぶれば。
 夢まぼろしのごとくなり。
 一度生を受け。
 滅せぬ者のあるべきや。

梅若晋矢師は、お話しの声と謡の声が全然違いました。
ちょっと驚きでした。観世ってみんなそうなのかしら?
宝生では(少なくともまり子の知ってる先生方は)話し声と謡い声が
こうもハッキリ違うことはないように思いました。
う~ん、これからここらへんも解明してゆきたいものです。

さて、ご指導いただいた謡はコンナ感じでした。
(言葉で書くのは難しいですが…)

 にんげん~~ゴージウネン
 けてんの~~う~ちに~~
 く~らぶ~~れ~ば~~~
 ゆぅめまァッぼ~~ろぉしィッの~~
 ご~とく~~な~り~~
 ヒートタビ~~セーイヲウケ~~
 めぇっせぬ~~も~のォッの~~
 あ~るべ~~き~やァあああ

注)小さい平仮名「ぁぃぅぇぉ」は上から音を下げ、
小さいカタカナ「ァィゥェォ」は下からハネる。

ツヨ吟なので、割と馴染み易く、とても楽しかったです。
梅若晋矢師、ありがとうございました♪

そして帰りの電車の中で、まり子とまる子は、楽しかった観世流「人間五十年」
を思い出し、二人で「宝生流だったらきっとこんな感じに謡うよね~」と、
図々しくも、宝生流チック「人間五十年」の再現を試みたのでした。

で、いよいよまり子にとって三度めとなる、満次郎様の「マクベス」レポ
に参りたいと思います。


まり子キスマーク