ひさっち的ヴェルディ考察


高原の素晴らしいアディショナルタイムでのゴールで、首位神戸を撃破!

今年はガンバ・京都・神戸と戦力上位のチーム相手に負けてない!

凄く粘り強い戦いが出来ていると思う。

それを支えているのは、全員が連動した守備!


昨日神戸戦の録画を見直してみたら、現地で見ていたよりも明快に守備が連動していたことがわかり、あの守備を一年通してやれれば間違いなく上位にいられると確信した。


鈴木淳が大分慣れてきたのか、ボール奪取が冴え渡ってきたのが大きい。

あとはCB。怪我人が多く、人員は変われどそれぞれの良さを出して堅牢な守備を形成できている。これで刀根・木鈴が戻ってきたら誰が先発になるのかもうわからないw 嬉しい悲鳴だ。


攻撃陣でも、遂に干されていた翔哉が開幕戦以来の先発復帰。

ヤスさんに認められてきたのか、たまたまかはわからないけど、やはり翔哉が入ると選択肢が増える。確実に個人でチャンスを作れるから、攻撃に幅が出来る。常盤もボールのないところの動き出しはピカ1なので上手く併用したい。


とにかく神戸戦の戦い方は今期1だったかもしれない。

相手が強かっただけにね。


高原もそろそろエンジンかかってきたみたいだし、こっから追い上げよう!

内容はしょっぱかったし、早々に負傷交替した刀根が心配だけど、勝ってとにかく悪い流れは断ち切った! 今日はそれが何より!


初先発デビューの井林は落ち着いてて良かった!

十分計算のたつ選手だと思う。


今年初のAWAY勝利&前節3失点した後に、刀根を欠きつつ初先発の井林がいるなかでの無失点は非常に喜ばしい。


さぁ次節はG大阪に初黒星をつけた神戸が相手。

相手にとって不足はない。

やるしかねーべ!

横浜FC戦。

前々から新聞などでもカズ×ヤス対決ということで取り上げられ、注目されていた試合。GWも重なり、15000人を超える盛況ぶり。しかもほとんどがヴェルディ側のお客さん。となればこんなおいしい状況は1年間でも1・2回しかないわけで。この試合に勝つかどうかは、勝ち点の積み重ねとは別に今後の集客面で普段の数倍、いや数十倍に重要な試合だったのだが…。


結果は今季初の複数失点。1-3にて完敗。

やられたシーンはどれも言い訳ができるものではなく、イージーなミス絡みや少しずつの怠慢から喫したもの。正直がっかりの内容。


あまりにも大久保を意識するあまり、ラインが低くなってしまってプレスがかかりにくい場面が散見。あれではね。


今日の試合は、試合前イベントのマスコットキャラによる椅子取りゲームで、あまりにも自分に有利な状況でイスがフリーになったにもかかわらず、空気を読んで速攻で座らなかったヴェルディ君を尻目に、横浜FCのフリ丸が空気を読まずに横から掻っ攫っていった、あれに全てが集約されていたなと。

昨日の富山戦は守りきれずに残念ながら1-1ドローとなってしまったが、それでも現在J2最小失点継続中。守備好調の要因として3バックシステムにしたことが大きいと思うが、自分なりに思うことをまとめておきたいと思う。



1.役割が明確に。


 本来、4バックと比べてDF間のマークの受け渡しが少なくて済むので3バックのほうが役割が明確化しやすいのは当然なのだけれど、現在のヴェルディの守り方でいえばもう一つある。それは、3人ともボールホルダーに積極的に仕掛けてよくなったことだ。ボールホルダーに近い選手がアタックしても、必ず後ろに2人いるという安心感があるのは大きい。3バックといっても、ただ3人跳ね返すCBを置いているわけじゃない。最も目立つのは相手の楔に積極的にパスカットをチャレンジする守備が、現在のヴェルディ3バックの生命線。簡単にポストをさせないことで、サイドへの配給も容易にさせなくしている。



2.選手個々の能力が引き出されている。


 センターの刀根を中心に、全員が楔に積極的に仕掛けている。特にジョンピルのボール奪取能力は抜きん出ている。楔のボールを掠め取ってそのまま攻撃参加なんてシーンを、1試合中に3度は見る。4バックのときはイマイチふらふらしていたイメージだったが、今はボールホルダーに一目散に当たりに行っていて非常に頼もしい。



3.3バック最大の敵、サイドアタックのケア。


 3バックで手こずるのがどうしても空いてしまうサイドアタック。

この部分のケアも良くできている。むしろ4バックのときより良い。その要因としては、まず両サイドに配置された森・純輝の攻撃力の高さ。この二人の推進力・突破力は非常に脅威だろう。この二人が高い位置をとることで相手のSBを釘付けにできている。この部分は大きい。もう一つの要因としては前述したが、CBが簡単に楔プレーをさせないため、まずセンターに当ててサイドに散らすということをやり辛くさせている。この二つに加え、FWも含めて全員の守備意識が高いため誰かがケアにいけている。



4.やっていることは3ボランチ。


 自分の感覚でいえば、現在ヴェルディがやっている3バックって結局守備専の3ボランチなんじゃね?ってこと。もっと言えばパス回しの時なんかはGKの佐藤がレジスタになってる。この布陣になった当初、「鈴木淳の1ボラってバイタルスカスカになんじゃね?」なんて不安をそこらじゅうで聞いたし自分も思った。しかし蓋を開けてみたら3バック全員がバイタルに来た楔に対してプレッシャーをかけるもんだからそこまで問題は起きてない。



もっとも、その楔に対するアタックがかわされると一気にピンチに(笑)。そこがこの守り方の最大の敵ではあるのだけれど、一発でかわせる選手なんてそうそうJ2にはいない模様なので今のところ無問題。あとはズルズル下がって間延びしないでどこまで出来るか。とにかくラインを高く保つのがこの布陣の生命線だと自分は思う。

先日の法政大とのTMでは、富山対策で久々に4バックを試したようだが、大学生に1-3と敗北…。やはり現在の好調は3バックにしたことよって守備の役割が明確になったことによるものが大きいようだね。恐らく3バックのまま試合に臨むと思われるが、若干名の怪我人が出てきはじめているだけに、スタメンはどうなるのか少々分からない。


法政大とのTMでは刀根と石神が出ていなかったみたいで、福井も含めるとCBの人員に不安がある。大事をとって休ませただけならばいいのだが、福井や中後のようになんのリリースもなく怪我で戦列を離れている選手もいるわけで、ひっそりと怪我をしていることも考えられるわけで。


正直3バックの人員が揃わなかった場合、急に良いリズムが崩れだす危険性も秘めているだけに心配だ。刀根・石神と両方出られないなんて最悪の場合、吉野・楠美あたりを同時先発させてでも、現状の3バック体制は継続すべきだと思う。


とにかく神戸戦までにどれだけ勝ち点を積み上げられるか、まずは富山戦でしっかり勝っておきたい。