介護のお仕事してもう長いですけど、
認知症を患う利用者さんとの会話によくある

あなたはいったいいつの時代を生きているのかな?っていう事。

女性が多いかな?

80代くらいのお婆ちゃんだけど
夕方くらいになると出てくる帰宅願望。
そろそろ帰らないと、夕飯の支度が、、って。

いやいや、お子さんもうとっくに成人してるし
なんなら孫も大きいし、

旦那様は随分前にもう‥‥って。


多分、実際ご自宅に帰っても、

"ここ"じゃないの、って言われる気がする


先日、そんな感じの利用者さんに尋ねてみました。

西暦、今、何年でしょう?

「西暦はわからないけど、昭和‥」


昭和が64年で終わったことはご存知みたいだけど、

この辺でどうも記憶が途切れているようでした。


葉書の値段を尋ねてみました。

「30円でしょう」って。

ネットで調べたところ、昭和56年頃でした。


利用者さんが50代頃の記憶かな?


という事は、私が80代になったら、
私は50代の記憶で止まるのかもしれない。

60代、70代の記憶がないのか。


私の親は、私が子どもの頃の記憶が残り、
孫の顔は忘れてしまうのか、、


親が亡くなっている事や
旦那(もしくは妻)が亡くなっている事も
忘れている人も多いです


寂しいな、と思いつつ
認知症(といっても色々なパターンがある)って
不可思議な時空の中で過ごしているんだなと感じます


もちろん、頭がしっかりした利用者さんも居ます。
人それぞれ。


色々な利用者さんの人生を覗かせていただきながら日々お仕事してます、
皆様昔は若かった(当たり前)


今はもう会話が出来ない方でも、過去の事知っておきたい。


その人の輝いていた時のことを知ると
見る目も全然変わるもんです。