~続き


出血発見からベッドに寝たまま、手術室へと向かう私。

廊下の窓から射し込む日差しが何だかまぶしいよ~

夜が明けたのね。


手術室はこれでもかというスタッフがぞろぞろ。

皆さん手術着、帽子、メガネ…誰が何するんだか。

その中に当日誕生日&先ほど額を強打した主治医を発見。

無事だったようです。


手術では手足は完全固定され
「大」の字状態。

お腹大きいからキツい~!

…私は今、まさにまな板でさばかれるメス鮭。(イクラ2粒しかないよ)


尿を流すバルーン用チューブが入ります気持ち悪ー!!

お腹に消毒液みたいなのが塗られまくる寒いー!なんかピリピリする!

は、早く痲酔して~!

大勢の人間に両手足塞がれアレコレされる恐怖。


「痲酔が入りますよ~点滴のところがちょっと痛くなりますよ~」


痛ぁ~…!






――――――


「マンジカルさ~ん(仮)」

気がついたら先生に呼ばれて、

いろんな人達から次々言われた「おめでとうございます」の言葉。


…いったい何がめでたいのか。


母も私を呼んで目は合わせたような気がするけど声が出ない。


手術は終わったみたいですが

私はまだぼーっとして何がどうなったかわかりませんでした。


もう少し記憶が途切れ途切れで、


手術経過や赤ちゃんの写真を見せてもらいました

…メガネないし良く見えない。

いろいろ話しかけられたけど

小さく頷くのが精一杯で返事がろくにできません。


そうだ。寝たふりしよ…


あと何故か喉が痛い。
風邪引いたかのように痛い。

それで声が出ないんだ。

術後にそんな事あるって聞いたっけ?


なんだかそんな感じで、周りの話に聞き耳たてながら、数時間が経過していきました。



とりあえず自分は生きていて、赤ちゃん達も生きてるみたい。

その時私が得た情報はそれだけでした。


~続く。