こんばんは。

 
当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 
ナカヤ カズヒロと申します。

 
現在、大阪と奈良にて易占業を営みつつ、タオと陰陽五行の研究に親しんでおります。

 
どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

今日は、二河白道(にがびゃくどう)と五常についてお話いたします。

 

 

 

 

二河白道という仏教のお話があるのですが、この話は浄土宗の教本に書かれているもので、親鸞聖人さんも法話として大切にされていました。

 

法話の「法」とは、ノウハウのことです。仏教法話は、仏の教えで悟るノウハウのお話という意味です。
これと五常を交えてお話ししてみましょう。

 


あるところに、旅人がおったそうじゃ…

 

 

あの、旅人がいまして、自分探しの旅ですね。
荒野を1人彷徨っているうちに、旅人が獣とか盗賊に襲われ、追われるわけですね。

 

その旅人は命かかっていますので、必死に逃げ続けるのですが、追われながら逃げ続け、命からがらで逃げていた時、目の前に大きな川が現れたところで行き止まりました。

 

 

しかも、その川はなんと、えらいことになっているではないか!と、大ピンチなんですね。

 

その川の北側は火が燃えたぎっているわけで、川の南側は水が大波を打って渦巻いてるわけですよね。

 

 

もう、どっち側からも渡れそうにない。しかし、早く逃げないと悪い奴らとか恐ろしい獣まで追いついてしまう。悪い奴らがもうすぐやってくるということで、どうしようもなくなった時に、背中からお釈迦様の言葉が聞こえてきたわけです。

 

 

お釈迦様は、

「大丈夫です。大丈夫ですよ。」と。

 

「火と波との間に白い道があるはずやから、そこを渡りなさい。大丈夫やからね。」

 

 

そういう風な声が聞こえてきたわけです。

で、旅人がよく見てみると、確かに5寸ほどの白い道が見えると。5寸っていうのは15cmですよね幅15cmの道があると。

 

 

その川の先の向こう岸を見ると、そっちの方からも阿弥陀如来の声が聞こえてきて、

 

「ただひたすら一心にこちらへ進みなさい。仏の加護を信じなさい」と、

 

そういう声が聞こえてきたわけですね。

 

 

それで旅人は心を決めて、その15cmの細い道を水に足を取られそうになったり、火に頭を焦しそうになりながら歩き始めたわけですね。

 

一歩一歩ゆっくり渡り始めた時に、後ろから追手が追いついてきます。

 

そして盗賊が声をかけてきて、

「おーい!戻ってこい!悪いことは言わない、危ないから、もうそれ以上進むのはやめておけ。命落とすぞ。」

 

と言うわけですよね。

 

 

 

盗賊がそう言うもんだから、旅人も引き返そうかなって一瞬迷うんですけれども、なんとか気を戻して一歩一歩ゆっくりですけど前に進んで、ついに向こう岸まで辿り着くことができました。

 

っていうお話なんです。

 

ちなみに向こう岸には、自分と同じようにあの川を渡った人たち、仲間に巡り合うことができましたという、つまり、川を渡ることで、悟りの世界である極楽浄土に辿り着くことができたっていうお話なんですね。



この話の川には、火の川と水の川が出てくるのですけれども、水が渦巻いているとか、火がゴゴゴ―と燃えたぎっているって、ちょっと現実離れした川が出てくるんですけれども、この辺りから五常です。

 

 

五常的な解釈をすると、向こう岸に渡れない、その阻むものが水と火なわけで、水は何かなっていったら五常でいう智にあたります。

水が渦巻いて大波打っているっていうわけですから、損得勘定が激しく行きすぎている状態ですよね。つまり、利益を貪っている状態

 

 

損得勘定の得というのは、道徳の徳というのが目に見えた形になったものが損得の得にあたるので、人の役に立てば立つほど儲かるというのが、損得勘定のベースにあるわけです。

 

この渦巻いて大波打っている状態は、人の役に立つとか立たないとか関係なく、ひたすら利益のみを得ようとした状態ということになります。

 

 

得したい、利を得たいっていう感情に翻弄されてる状態ですよね。それが行き過ぎた智ということ。

 

 

火というのは、五常でいうと礼ですよね。行いのことですね。

 

礼は、立ち居振る舞いとか行いのことですので、火がゴゴゴーと燃え盛っているわけですから、これも行き過ぎた礼やと。

 

行き過ぎた行動とか行いを表していて、やりすぎちゃう?と。期待も大きくなりすぎている状態になるんですよ。

で、期待が外れると腹が立ちますよね。怒りに変わりますね。

ですので、この火というのは怒りを表すと。
燃料の薪が燃え過ぎるわけですよね。

 

 

 

行き過ぎた行いによって、怒りというものが自分の感情に溢れている状態ですよね。

法話的には、人というのは生きている間、貪ることと、怒りに翻弄されることで、その間の道、真ん中の白い道を歩いているつもりでも、気がつくといとも簡単にどちらかに偏ってしまいますよっていうことですね。

 

 

ちなみに白は五行で「金」ですから義ですよね。
ですので、腹をくくって前に進む道っていうのを表していると思うのですが、さらに加えて後ろからやめとけって盗賊が言うわけですね。

 

 

そういう声も追いかけてくると。これは、足を引っ張る人とか進む道を邪魔する者も、普通に人生で現れて来ますよということ言ってるわけですね。邪魔をして奪い取りたい盗賊みたいな人も、世の中にはいます。

 

 

そういった言葉によっても、自分の信念とか決意が揺らいでしまうこともありますね、ということを伝えてくれている法話ですね。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、今日は、二河白道と五常についてお話しさせていただきました。

 

 

二河白道は、1つの法話の中に人としての大切な教えが凝縮されていますよね。どの声を信じるかで、命すらも変わってしまうわけですから、窮地な時程自分を信じて前に進むことが大事になりますね。

 

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

また明日お会いしましょう。