私が好きな数少ないインドのお菓子の中で、ラドゥーに引き続き、時々無性に
作りたくなる又は食べたくなるのが、ケララでポピュラーな、”Avalose Podi"
と呼ばれるスナック。

 

”Avalose”の意味は調べても出てこないのですが、”Podi” は「粉末」を意味します。

 

その名のとおり、粉末として食べる不思議なスナックなのです。

 

メインの材料は、ケララと言えばお馴染みの、お米とココナッツ。

本来、フレッシュのココナッツを擂りおろしたものと、生米を荒い粉末にしたもので
作るのですが、ミキサーを持たない私はいつも米粉で代用。

 

今回は、ここでAvalose Podiの作り方をご紹介します。

材料:
・米粉 3カップ
・ココナッツの摩り下ろし 1個分(又はココナッツフレーク 1.5カップ)
・クミンシード又はクミンパウダー 小さじ1/2
・ジンジャーパウダー 一つまみ
・塩 一つまみ

・カルダモン 4粒(粉末にする)

 

1.クミンの半量を残し、全ての材料を手で混ぜ合わせて、約1時間置いておく。

2.フライパンで、残しておいたクミンシードを炒り、混ぜ合わせておいた
 材料を加え、弱火で焦げないように、薄く色づくまで木箆で炒り続ける。

3.色が変わってきたら、火を止めて余熱で仕上げ、別の容器に移して冷まします。

 

私はクミンを半分は粉末、半分はシードで使います。

そして、風味付けでカルダモンを数粒加えるのが好きです。

すり鉢でごりごり。

完成したAvalose Podiは、密封容器に入れて、冷蔵庫で保存をすれば、数か月は
持ちます。(私はあっという間に食べてしまいますが・・・。)

ちょっと小腹が空いた時に、スプーンですくって一口、あと一口、と食べていますが、

ドライな粉モノのため、あんまりパクパク食べ過ぎると、むせます!
(ケララではチャイと一緒に食べられます。)
 

これを潰したバナナと混ぜて丸めると、Avalose Undaと呼ばれます。

そっちも美味しいです。(程よく水分が加わって食べやすい。)

 

15年前に、ケララのマリヤラム人家族の家に数ヶ月滞在し、日本に帰る時に、

アッチャン(お父さん)とアンマ(お母さん)が、手間隙かけて大量に作って、
私に持たせてくれました。その美味しさが忘れられず、帰ってから思い当たる
キーワードを頼りに検索し、レシピを見つけ出しました。

アッチャンとアンマのAvalose Podiには白砂糖が加えられていたのですが、
アンチ砂糖派の私は、いつも無等で食べます。

それでも、ココナッツの香ばしさと天然の甘みで十分美味しいです。

 

スパイスを炒ったり、ゴリゴリしたついでに、終わりかけていたマウス・フレッシャー
も仕込みました。

 

しばらく口寂しくなった時に困る事がなさそうです。

 

 

 

 

”インド” と ”ゴルフ”、なんて言葉が結びつかない人が

多いと思いますが、国土の7割が山岳部と言われている
日本の9倍の国土を持つインド、山も、砂漠も、ビーチも
ジャングルだってあるのです。

 

丘陵地で、10年前はほとんどジャングル状態だったと言われる
プネ、都市開発が進み、高層マンションが止まることなくと建てられ、
環境破壊が進んでいるのが現状ですが、それでも街中に緑が沢山
あり、車で30分も走ればあっという間に山や畑だらけの光景になります。

 

そんな環境なので、プネにはゴルフコースがいくつかあります。

 


(コースの中にはガジュマルの木が沢山!)

 

私は生まれてこの方、ゴルフとは無縁に生きてきたので、まさか自分が
インドに来てゴルフコースに足を踏み入れるなんて思ってもいませんでした。

 

きっかけは、ゴルフ好きイギリス人2人との出会い。

世界中どこにいてもすきあらばゴルフをする、というかなりのマニア。

 

「プレイをしなくてもいいから、一緒に歩きに来る?」、
という言葉をきっかけに、 彼らがプネにゴルフをしに来るたびに、

一緒にゴルフコースに行くようになりました。

 

日本や他の国で、ゴルフコースに足を踏み入れたことが無いので、
比べようが無いのですが、私がインドのゴルフコースでまず驚いたのが、

動物の多さ。

 

 

街中同様、犬だらけ!そして自由。

 

真横で人間がクラブを振り回していようが、ボールが飛んでこようが、

まるでお構い無し。

 

自由にグリーンを走り回り、眠りたいときに眠りたい場所で寝る。

 

二人がゴルフに熱中している間に、私は犬と戯れ、色鮮やかな鳥たち
や美しい花々、愛らしいリスたちに目を奪われっぱなしでした。

 

ブーゲンビリアの大木もあり、

こんな不思議な美しい花も。

 

「蛇もいるから気をつけてね。」
なんていわれるので、さすがに裸足で歩き回る(歩き回りたい気持ちを
ぐっと押さえ)ことはしませんでしたが、時々裸足で芝生の上に立ってみたり、

コース内を抜ける時に私の頬をなでる、心地よい風に身を任せながら、
鳥のさえずりに耳を傾けているだけで、心身ともに癒されます。

 

が、気をつけていないとどこからボールが飛んでくるのかわからないので、

あまりぼーっとしすぎないように、キャディや友達にくっついているように
しています。
 

18ホールをそんな感じで歩き回り、友達が彼らのプレイについて
あーだこーだ言ったり、解析したり、ときには感情的になったりするのを
横目でみながら、冷たいキングフィッシャーを待ち焦がれる私です。

プネにいながらケララの事を書いてばかりの私ですが、書くことが尽きないゆえ、

お付き合いいただける様お願いいたします・・・。

 

2019年の最後は、去年を除き過去数年、年越しをしている私の大好きな、ケララの
観光地の一つでもある、バルカラで過ごしました。 

 

今回は年々観光地化が進み、騒々しくなり続けているクリフから少し離れた所にある

Odayamビーチに滞在する事にしました。

 

Odayamビーチは、クリフの始まりから歩いたら子一時間かかるのですが、歩けばいい運動
になるし、歩くのが億劫な場合はオートにのれば直ぐな距離なので、とてもいい環境でした。

インド人&外国人観光客でごった返すバルカラビーチとは大違いで、本当に数えるほどしか
人のいない、とても静かで綺麗なビーチで、人の目を気にすることなく、水着姿で泳げること
が、何よりも幸せでした。(基本的に、インド人女性は水着になって泳ぐ事がほぼないので、

水着姿でいると、インド人男性の視線に心休まる事がありません・・・)

 

繁華街とは離れているとはいえ、レストランやホテルが数件あるので、何の不自由もなく、
穏やかな時間を自然と共に過ごす事ができ、今までそっちサイドに滞在しなかったことが
悔やまれるほどでした。

 

そして、何よりも楽しみだったのが、毎朝の朝食。(朝食付きの宿をとりました)

私が今回滞在に選んだのが、地元のマリヤラム男性と結婚をしたロシアン人女性の営む、
小奇麗なホームステイ。


朝食にいくつか選択肢があったのですが、私は迷わず4泊全てケララ料理を選択。

初日はドーサ、2日目はウプマム(上の写真)、3日目はイドリー(下の写真)、

 

 

そして最後にして2020年幕開けの朝ごはんは、私の大好きなケララ料理、プットゥでした。

 

毎朝、メイン料理+フルーツ(ミックスサラダ又はジュース)、チャイ又はコーヒーが

選べたのですが、私は4日とも、メイン+フルーツサラダ+ケララコーヒー、の組み合わせ。

 

作っているのは、地元のマリヤラム女性でしたが、常にオーナーのロシア人女性とその
お母さんが管理していたせいか、本当に全く辛くも油っぽくもない、薄味で私好みの味
でした。もちろん、毎朝完食です!

 

毎朝、起きて直ぐに1時間散歩、朝ごはん、こぎん刺し、海水浴、という充実したルーティン
をこなしていました。

 

あー、本当に今でも恋しくなります・・・。(涙)

 

真夏だったケララと打って変わって、肌寒いプネに戻って1週間経ちますが、まだまだケララ
気分がぬけきれず、急な気候の変化もあって、帰ってきてからもなんだか料理する気分が
出なかったのですが、今日は久しぶりに”サンバル”を作ることにしました。

 

日本で言えば”味噌汁”に匹敵するくらい、南インド料理には欠かせないサンバル。

最近南インド料理が浸透してきているプネですが、プネの南インド料理は本当に美味しく
ありません・・・。イドリーもドーサも何かが違うし、何よりも最悪なのが、”サンバル”。

砂糖をよく料理に使うせいなのか、マハラシュトラの人達は”サンバル”を甘く作るのです・・・。
 

私はここでは、外で南インド料理を頼んだら、まずサンバルの味をチェックし、その店の良し
悪しを判断しますが、8割方がNGです・・・。一口食べて、いつも残します。

ココナッツチャツネも水分が多くてシャバシャバだわ、文句を言い出したらきりがありません。

 

文句を言っていてもしょうがないので、やはり欲しいのに無いものは自分で作るしかないのです。

 

と、いうわけで、まずサンバルパウダーを作りました。

材料は、コリアンダー、クミン、チリ、ブラックペッパー、フェヌグリーク。

 

寒くなったせいか、いい状態のカレーリーフが手に入りにくくなったプネ。

昨日近所の路地販売している八百屋さんで見つけ、1枝買おうと思ったら、

なんとタダでくれました。

 

サンバルに欠かせないドラムスティックは、今回買わず(そんなに好きじゃないので・・・)

ダル(豆)、人参、サツマイモ、たまねぎ、インゲンで。

 

そして、1番水につけておいたタマリンド。

このジュースもサンバルには欠かせません。

 

テンパリングに必要なのは、マスタードシード、フェヌグリーク、カレーリーフ、

アサフェティーダ。

 

豆と野菜に火が通ったら、ターメリーック、タマリンドジュース、塩、サンバル
パウダー、テンパリングの具材を全て混ぜるだけ。

 

ドーサやイドリーを作る種の準備をしなかったので、全粒粉と豆乳、ココナッツを
混ぜて焼いたパンケーキと食しました。

 

ちょっとタマリンドの酸味とチリが強すぎたかなー、というところでしたが、

とりあえず、私だけのの小さなケララ王国での王宮料理ですので、よしとします。