前日にハナとの再会を果たしたわけですが、以前にKおばさんから話しには聞いていましたが、現実味もなかったので実際に会話してみて、やっと過去の妹を海に溺れたままの状態から、救い出せたということが嬉しかったと記憶しています。
今回は、その続きになりますが、仏教でいう浄土、まぁ天国といった所に辿り着くまで、何度かの関所といいますか、段階があります。その模様を書きます。


僕  祈りを始め呼び出す。 「ハナちゃん来た?」


ハナ  「お兄ちゃん どこ?」

僕  「こっちの世界にいるよ。ハナちゃんのとこは何があるの?」

ハナ 「 何にもない、お母さんいない。ちょっと寂しい・・・」

僕  「 りんごとかお供えしたけどわかる?」 M子に好物だと知らせてお供えしてもらっていた。

ハナ 「 わかんない。」

僕 「そっか。じゃあ今から、もう少し進めるようにお祈りするから少し聞いててくれる?」

ハナ 「うん。」

   心経・諸真言を唱える。 「明るい光向かって走れる?」

ハナ 「走れない。 母さんはどこ? 行けるの?」

僕  「今日行けるかわからないけど お母さんとこ行こうね。」諸真言を唱えながら
   「光とかみえたら言ってね。」

ハナ 「 うん。 怖いよ・・・お水みたいで怖いよ。母さんいない・・お兄ちゃんもいないよ 
     黄色いところにいる。(´□`。)」


僕  「泣かないのよ。 明るいとこに行かないとお母さんに会えないよ。」
    なだめつつ、いろいろご真言を唱えていると

ハナ 「あっ(ノ゚ο゚)ノ母さんだ!? 母さんいるけど・・・何もしゃべってくれない・・・」

僕  「 もう少ししたら話せるようになると思うからね、もうちょっと待ってて。」

ハナ 「 お兄ちゃん・・・お母さん笑ってる。」

僕  「嬉しいんだよ。 ところで、お兄ちゃんと良く遊んでいたの?」

ハナ 「かくれんぼ。お兄ちゃんって呼んでたよ。母さん話さない。どうして?」

僕  「最初話せないんだよ。」 
   他の人の時も、最初は会話ではない意思の疎通に慣れるまでは出来ないようだった。

ハナ 「お母さん死んでるの?」

僕  「うん。ハナちゃんも死んでるのわかる?」

ハナ 「わかんない。」

   そうだよね。。3才なら死ぬということも理解出来ないか?   「天国って知ってる?」

ハナ 「天国ってなに? ふぅーん どうして? 」

僕  「動物も死ぬでしょ、ハナちゃん 海で溺れて死んだのね、それわかる?」

ハナ 「わかんない。お母さん 変。。お顔しかない。顔だけ。」 浄土に行くと顔もなくなるらしい。

僕  「ハナちゃんを迎えに来てくれたんだよ。 今、何か見える?」

ハナ 「何も見えない、暗くないよ。ハナ泣いてた、お母さん来なくて。」

僕  「もっと良いとこに行けるからね、天国と言うところ 気持ち良いとこだよ^^」

ハナ 「また歩くの?」

僕  「楽しくて景色良いところだから がんばって歩くよ~。」

ハナ 「 うん。母さんまだ話さない、お兄ちゃんしゃべれるのに。」

僕 「もっと進むよ スピードアップするから、母さんに抱っこしてもらってね。 いまどこ?」
   ご真言の速度を上げ念を凝らしつつ唱える。

ハナ 「 ここどこ? お兄ちゃんお母さん抱っこしてる、足ないのに進んでる 速い。」

僕   「もっと速くなるように祈るね。」  

ハナ 「光見える。 中に入ったよ。 ひろーい キラキラしてる。昨日のとこと大違いよ。」

僕  「大違いか? 生意気なこと言うね^^ そっちで幸せになるんだよ。」

ハナ 「お兄ちゃん、どっか行くの? またかくれんぼしようね。お兄ちゃんこっちに来てよ。
    母さん話しないから お兄ちゃんがいい( p_q) 
    母さん痛いの? だってお話しないんだもん。 病気なの?」


僕  「違うよ^^ そのうちお話し出来るからね。この前の歌練習しといてね。じゃ、また来るね~」

ハナ 「わかった。 またね~。」


こんな感じでこの日も、数段階上の世界に行けたようでした。
浄土まではもう少しかかるようですが、そこもやっと入り口にしか過ぎない事を、
その後に知るのでした・・・










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