2015.2.1(日)
マニンゲンプロジェクトvol.9
『つくづくな人間』
終演致しました。
ご来場頂きました、お客様。ご出演の皆様、スタッフの皆様。
誠にありがとうございました!!!
無事にです。無事すぎるほど無事にです。
千秋楽の朝に1段ポッキリの段差を上手に下りられず、潰れたカエルのような形で転んで
すねにアザを作った鈍臭い人がいた以外は、無事の終演でございました。
こんにちは、麻希です。鈍臭い麻希です。前を歩いていた人に悲鳴を上げられたことが恥ずかしくて、うっかり、お客様じゃありませんようにと祈りました。
そんな話はもう今日という今日は、どうでも良い(でも書かずにはいられない)。
本当に感謝だけをお伝えしたく、ブログを書いているわけです。
マニンゲンプロジェクトにとって2015年のスタートなった今回の舞台。有難いことに前回作品
『記憶の水平線』の終演時点で2015年の年間スケジュールと劇場が決定していたのですけれど、だからこそ、下手は打てない。これからの為にも勝負をしていかなければならないと言う、劇団的勝手な思い入れのある公演でもありました。
開演前まではままならない問題に左右されたり、心を乱されてみたり、芝居のことで葛藤したりなんだり、しまいにはヤケクソのようなLINEを主宰の町田さんに送ってみたりしたりして、個人的にも何だか平常心でいられない、そんな公演前だったわけです(目標としては、心穏やかにニコニコと感じ良くしていたいのにのに)。
それなのに。あぁ、それなのに。
あの5日間は本当に、素晴らしい日々でした。もう、それしか言えない。それだけ。それだけなのです。初の試みであった8ステージ。満員になるかと不安に慄いていたけれど、内、5ステージが満員御礼。色々なサイトで色々な方がたくさんの感想を書いてくださって、目を通すたびに胸が熱くなりました。いつも私たちが思っていることは楽しかった、満足だっただけの舞台ではなくて、ほんの少しでも自分ならどうするだろう、どう考えるだろうとか考えて頂けたらなと思っているわけですが。
今回もそうやって、感じたことを書いて下さった方の多かったこと。
『明日も頑張ろう』『生きていて良いんだ』言葉にすると、何気ない気もしてしまいますが、
そうした言葉一つ一つが私たちの糧になっていました。
その言葉一つ一つが、私たち役者の『明日も頑張ろう』であったし、『生きていき良いんだ』と言う存在意義の肯定になっておりました。
また、アンケートにもたくさんのご感想をお寄せ下さいましたこと、こりっちの観てきた!にご投稿下さったこと、重ねて御礼申し上げます。
時間を割いて、私たちを観て下さり、更に時間をかけて思いを言葉にして下さるって、やろうと思ってもなかなかできることではありません。
ありがとうございました。
始まって以降は、本当にただひたすら岸本共々胸がいっぱいの日々でした。年々涙腺が弱くなってきているのもあるのでしょうが、カーテンコールで皆様の前に立つ際に、楽屋で拍手を聞きながら、堪えたり、泣いたりしておりました。ありがとうは高じると涙に変わるのだと、今回初めて知りました。こんな気持ちで公演をしたのも初めてでした。学生時代の部活の頃みたいだなと思ったりなんだりして、青臭いね私もと、心の中で自分を自分で鼻で笑いながらも、そんな部分も残っていたのですねと、驚いたりもしたわけでした。
やっぱり一人一人の方をキチンとお見送りすることは出来なくて、もどかしいばかりではありますが、例えばマニンゲンを好きになって下さって、これからも出演し続けて『あ、あの人いつもの人だな』と何か妙な安心感を持って貰えたり、少しずつ増えてきているお声をかけて下さる方ともっともっと繋がりを持てたりとか。そんなことでしか私個人は恩返し出来ないのかなと思っています。そして劇団としては、これからも期待を裏切らない面白い作品を作り続けること
心に届くように演じること、それだけなのではないかと思います。
次回はいよいよ第10回公演となります。
よくここまで続けたよと思います。本当に。よく解散しなかったね、私達と。
辛い時期もありましたが、だからこそ幸せをたくさんたくさん感じられています。
次は6月。あまり、間を開けずにご覧頂けることも嬉しいです。
もっともっと楽しんで頂けるよう、次に向けて始動します。
あ、そんでもって、この後、写真たっぷりで公演の様子振り返ってみますので、どうぞお楽しみに。
合言葉は『昨日の自分に負けない』
また皆様にお目にかかれる日を楽しみにいしています。
ご来場、本当にありがとうございました。
2015.2.2 マニンゲンプロジェクト 佐竹麻希