みんながこわがっているのに まいにちすこしずつ 近づいてくるもの | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです


昨日のゲネを終え、初日を迎えますマニンゲンプロジェクトvol.8「記憶の水平線」

5日間で7公演。

走り抜けます。

走り抜けた先にあるのは、もちろん終わり。

本日より終わりのはじまりがはじまります。


今回はマニンゲン初のファンタジーだと思っています。

舞台は現世の人に自分のことを忘れられたら消えてしまう死後の世界。

登場人物は全員、役に枕言葉的に「生前は」というのが付きます。

(2人だけ、生きている時のシーンがあります。)

、、、と言うだけで、SFとかそういうことではないんですが。


その世界に辿り着いた理由も様々。

自殺もいれば、病死や特攻隊、事故死。

死んだあとに、死んだことをどう思うんでしょうね、人って??


死ぬ直前に書いた遺書や遺言、辞世の句。

そういったもので、死を目の前に迫った人、死を覚悟した人のメッセージを受け取ることはできます。

が、死人に口なし。

その先は、想像でしかない。


それは死んだ人も同じ。

自殺した人って、死んだあとに何を思うのか?

死んだ後に生きていた時のことをどういう風に思い出すのか?

そこに馳せる思いは何なのか?

死を経て尚、死(忘れられる)を受け入れなければならない死後の人々。


生きてたら死に触れ合うことがなかった人なんていないでしょう。

漠然とだったら、自殺を考えたことがない人なんていないのではないでしょうか?

おじいちゃん、あばあちゃんのお葬式や飼っていたペットの死。

家族を病気で亡くしたかもしれない。

昨日まで元気だった身近な人を事故で亡くしたかもしれない。

ある日、同級生がビルから飛び降り自殺したかもしれない。

あるいは自分が自殺を試みたことがある人もいるでしょう。

それこそ、テレビを点ければ毎日どこかで誰かが死んでいるニュースが流れている。

街を歩けば道路の片隅に古ぼけたお地蔵さんが立っていて、そこで誰かが死んだことを伝えている。


意外と死ってテーマは重いような気もしますが、それ以上に身近なテーマだと思うのです。

誰もが考えたことがあり、誰もが経験したことがあるようなお話。


子供向けのなぞなぞにこんなのがあるくらいです。



こたえ





マニンゲンプロジェクトvol.8「記憶の水平線」

劇場でお待ちしております。


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マニンゲンプロジェクト Vol.8

『記憶の水平線』
作・演出:町田一則

2014/7/2(水)~7/6(日)
@シアター7 11
料金:前売¥2,500 当日¥2,800
時間:
2日(水)~4日(金)19:30~ 開 演
5日(土) 14:00~/18:00~ 開 演
6日(日) 13:00~/17:00~ 開 演

※本日、7月2日は完売致しております。

☆★STORY☆★

時間は執拗に降り続ける忘却の雨だろう ・・・
現世の人に忘れられたら消えてしまう、 死後の世界・・・。
そんな世界で炸裂する幽霊どもの不幸自 慢。不幸自慢! 不幸自慢!!
私・・・あなたよりも、不幸ですから!

死んでもなお繰り返される後悔と愚痴。 死んでから考え出してる、生きる意味。 という、無意味さ。
呑み込め、この結論のなさを! それが生きるということだ・・・もう死んだけど。
誰も想像しなかった死後の世界。

明日以降のご予約はこちらからどうぞ
http://ticket.corich.jp/apply/55685/004/