地雷とか無視してみる | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

発作以降、夜更かし禁止令が出まして、帰宅より1時間以内の就寝を約束づけられてます。

こんにちは、麻希です。結婚式まであと1カ月になりまして、準備にクソ追われています。

って言うか、気ばかり焦って何だか色々と落ち着きませぬ。


ブログの更新、また10日以上空いちゃいました。失礼しました。


で、地雷、地味つまらないね。3連続でこんな記事載ったら、いかにもいかにもやっつけ更新ぽいから、自宅療養中に読んだ本の感想でも書きます。


『きつねのはなし』 森見登美彦

このひとの文語体ぽい文章リズムが好きです。今までは堅苦しいけどどこか抜けているような、ふんわり感が漂う話が多かったけど、題名とはうらはらに何かジットリした空気があります。舞台の京都の夜に良く似合う。

純文学の香りもそこはかとなく。サスペンスでもなく恋愛でもなく、どちらかと言えばブラックファンタジーかホラーのジャンルかな。新境地で80点。



『ポーの話』 いしいしんじ

宮沢賢治や宮崎アニメが好きな人へおすすめと謳われていたファンタジー。

うなぎ女から生まれたポーの成長の物語。前半の色々な出会いはファンタジーらしいけど、別れがいつも

切ない。悲しいとか寂しいとか通り越して単純に痛い別ればかり。そしてまた会おうと言う期待も持てない。

読後は身を犠牲にする孤独の重さを痛感する、結局大人向けファンタジーかと。 78点


『ブルースカイ』 桜庭一樹

同じ作者の『私の男』を読んだ時ほどの衝撃はなかったけれど、それでも再読はきっとすると思う。

この人は色々な文体や展開で本を書く。すげいなぁといつも思う。色々な時代が出て来て、その中で中世ヨーロッパ魔女狩りが出て来て、中世好きとしては引きこまれました。この人の『荒野』と言うシリーズは読みやすくて

読者初心者の江戸君あたりが読んだら良いと思う。88点


『阪急電車』 有川浩

連作短編集だけど、登場人物がうまい具合に絡み合って好きな雰囲気の本でした。読後の気分も良い。

映画化されてますね。最近。何も考えずに読書を楽しみたい時や電車の移動時におすすめの手軽な雰囲気が良いです。この人のシリーズ物の『塩の街』は設定は良いけれど、ラストがイマイチでした。でもこの本は86点



『太陽の坐る場所』 辻村深月

年下ですけど、この作家はすごいのです。人物描写がとても上手。キャラクター作りもうまい。

そして、謎のちりばめ方、謎ときがすごい。出れば新刊必ず買ってます。今回もヒリヒリと痛くなるような、誰しも覚えのあるような感情を随所にばら撒いて、良かったです。でも、既刊の本で大好きなのがあり、それには及ばず。  75点


『向日葵の咲かない夏』

ホラーです。サスペンスです。スタート時から同級生の首つり死体発見で幕開けです。

サスペンスかと思って読み始めたら、ゾワゾワ系ホラーで、結構ダメでした。好き嫌いの別れる作品。

種明かしも完璧ではないので、至るところに疑問が残りました。でもこういうテイストの作家さんて多分全部分からなくて良いやと思っているのでしょうね。感情面以外で理解に苦しむところ多々あり。蜘蛛嫌いの私には地獄の作品。40点



10日くらいで読んだ本です。まだ読んだ本もあるのですが、貸し出し中で作者が分からずに載せませんでした。

結論、寂しがりな人は本を読みましょう。孤独がまぎれます。テレビよりもよっぽど面白い。

寿命までにあと何冊読めるのかしら。

基本、本を読むとほかのことをする気になれないので、結婚式終わるまでは少し控えます。


では、今日は日曜なのに珍しくバイトに行って来ます。