残念なこと | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

ここ5年の中で1番髪が長く、1番傷んでいます。こんばんは、麻希です。髪切りたい、今すぐに・・・。


先日駅の階段で、とても可愛いレインブーツを履いている女性を見ました。

黒くて、短くて後ろに綺麗なリボンが付いてました。

えぇなぁ、こんなん、欲しいなぁ。とか思いながら何気に観察するとブラウスとかショートパンツのバランスとかもとても良くて、アラ素敵!駅名からしてダサい”志津”にもこんなおしゃれさんがいるのね!とちょっと嬉しくなっていたら・・・。


ショートパンツに付いている結ぶタイプのベルト部分が縦結び。

クタリもせず、堂々と胸を張り、猫村さんレベル(家政婦協会に登録している猫の漫画。おすすめ)で縦結びでした。元アパレルとしては、絶対縦にならないリボン結びを教えてあげたいほど、残念な感じでありました。


残念と言えば、以前母に、酔うと暴言を吐くと言う女友達がいました。

暴言と言っても、バカとかアホとかではなく、自分の娘自慢(某有名女子高→医大→脳外科医)からの私批判、教育批判とか、だから結婚長続きしないのよ的な母への性格批判。でも、酔いすぎて暴言吐いてる自覚もなく、怒らせて、後日平謝りみたいなのを何度も繰り返していたのですが、ある時母の堪忍袋の緒が切れて、交流を絶ったわけです。それ以降1年に数回レベルでまた会いたいとか、こんなに心を許せる友達はいないのに、距離が空いてしまって寂しいです、みたいなメールが送られてくるらしいのですが、そこに書いてある母の名前が全部間違っている。何度か返信をした母もわざわざ自分の名前を署名して送ってみるものの改善の余地なし。

結果、母の中で『失礼な人』と言うレッテルはいつまでも拭われることはなく、友情が復活することはないようです。ま、その人の中で母の名前は間違った状態でインプットされちゃってるんでしょうね。非常に残念です。



残念ついでにもう1つ。

のぼるちゃんは知っているのですが、私には『のりちゃん』と言うとんでもなく素晴らしい男友達がいました。

優しくて、力持ちで、私の公演の際に自分の車に妹や祖母を乗っけて連れて来てくれる、母の展覧会の準備を私がいないにも関わらず、友人を連れて手伝いに来てくれる、正月に遊びにきたら妹にお年玉を渡す、などなど。我が家の家族からも非常に信頼させていた友達でした。

互いに彼・彼女がいた時は4人で遊んだり3人で遊んだり、またシングルになってしまった際は積極的に合いそうな子を紹介して、実際私の親友と付き合ったりもしていました。

私達は恋愛感情は全然なかったのですが、もう家族みたいな感じで絶対お前は幸せになるんだぞ!みたいな感じで話をしていたし、仲良くしていたのです。


ある時、のりちゃんに彼女がおらず、ちょいちょい飲みに行っていたバーで、彼を気に入った女性がおりまして、仲を取り持ってほしいと相談されました。

その方10個年上で、バツ1で、しかも中学生の子供のいる人。まぁまぁ、綺麗な人だったけど、正直私はあんまりノリ気ではありませんでした。けれどもアピールがしつこかったんで、とりあえず伝えると食事くらいなら良いかなぁなんて雰囲気だったので、諸々セッティングをして、2人は食事に行き、どうやら思いのほか意気投合したらしく、交際すると報告を受けました。

背負ってるものとかは気にせず、人柄をちゃんと判断したんだな、やっぱりのりちゃんだなとか思って、私も仲良しの人だったし、これからも楽しくみんなで付き合えるなぁと思っていたのですが、事態は急変。


その彼女が豹変してしまったのです。私が『大切な友人ですから』と紹介したにも関わらず、私と会うこと、メールすること、電話すること、一切禁止されました。最初の頃は家族ぐるみで仲良くしているからと説得にかかっていた彼もその度に繰り返されるヒステリーに疲れ、言うてみれば、『彼女』と『友達』では、愛情の度合いって言うか、もう好意の質が違うわけで、理由を話され、連絡がとれないことになるかもしれないと謝られました。

ま、でも私も彼が好きな人と幸せならそれが一番良いわけで、余計な心配などかけたりしないで、仲良くやりなさいなってな感じで自然と連絡を取らなくなり、その後2人は結婚したと風の噂で聞きました。もちろん式にも呼ばれませんでした。


それから数年後のある夜、のりちゃんが実家に突然やってきたのです。その頃私はすでに家を出ていたのですが、応対に出た母に、『実は・・・』と離婚したこと、結婚した相手がほかの女性と連絡を取るのを極端に嫌がっていたため、私とも全く連絡を取っていなかったこと、離婚したので当時の非礼を謝りたかったのだけれど、電話番号が変わっていて連絡が取れないことを報告したそうで、あわてた母から私に連絡があり、無事に互いの連絡先を交換して、近況報告を兼ねて会うことができました。


久しぶりに会ったのりちゃんは、離婚のゴタゴタで疲れてはいたものの、全く変わっておらず、私の当時の彼(現旦那)にも会いたいとか、幸せな結婚ができると良いねとか、もうそれはそれはやっぱり良い人でした。

旦那とのりちゃんの趣味が共通していたこともあり、今度またみんなで会おう!みたいなノリになったし、またこうやって仲良くなれて嬉しいな、今度はもっと良い人が現れてくれると良いなとか思ったものでした。


だがしかし、だがしかし。

そこからまた1年も経たずに、連絡は途絶え・・・。

最初の頃はメールの返信とかなくても仕事が忙しいんだなとか思っていたけれど、いや、それにしてもあり得ない。何か嫌われるようなことをしでかしたか?と言ってもそんなに連絡してたわけじゃないけれど、なんなんだ、なんなんだ。の状態を経て、入籍した際に母に再度連絡してみなさいと言われて、報告の形を取り、その際に

何か気に入らないことを知らずにしていたら申し訳ないと謝罪もして、メールを送ってみたもののやはり連絡はなく・・・。とうとう何だか分からないけど嫌われたんだなと諦めました。


ところがどっこい。一昨日母が何を間違ったのか、のりちゃんに電話をかけたのです。

そしたら出たのです。出て、超普通で。で、まぁ。『麻希が連絡とれないって心配してたから、私も気になって』みたいな話になり、後でかけさせますねってことで電話を切ったとのことで、すぐかけなさい!ってな話で私もかけたのです。


口調は変わらないし、私の無事を尋ねる様子や結婚を祝ってくれてる様子は全然変わりないのに、何か、こうイマイチ歯切れが悪い。この感じ知ってるけど、まさか・・・と思いながら、復縁したのか尋ねたら、まさかのYES・・・。


そんなわけで、またもや本当にすみませんと謝られ、謝られたくて連絡したわけじゃないので、それがのりちゃんにとって幸せならば、やっぱりそれで良いと思うから、私のことは気にしないでね~と電話を切ったわけなのです。


結局のところ、どんなにのりちゃんが良い人であっても、互いに恋愛対象ではないと言う部分で、大切さの順位は自然と低くなってしまうし、幸せにする相手が違うんだから、幸せになれる人と幸せになり、その中で不要なものや邪魔なものは排除されるんだとは思います。思うんだけれど、とても残念。


恋愛関係より、友情関係の方が壊れにくいと私は思っていたのだけれど、どちらにせよ、人との縁は奇跡的なものなのだなと思ったりします。繋がるのも繋げていくのも。


と、まぁ、大切だった友情を失うことになって残念だ、というお話。



その彼女の独占したい気持ちが分からないわけではないけれど、せっかく他人同士一緒にいるのだから、お互いの人間関係の中に飛び込んで、自分たちの世界を広げれば良いのにと思うのは私だけでしょうか?


なんだか、蓋が閉まっている感じです。2人の上はドーム球場なイメージ。


でも、やっぱりのりちゃんには幸せでいて欲しいので、遠く千葉のダサい駅名『志津』から祈ることにします。