先日、恵比寿のガーデンプレイスで10月11日まで行われている、黒澤明監督の絵と映画を観に行ってきたよ。
映画を観る前の絵は、どんなふうに映像になるんだろうと楽しみながらみたけれど
絵の上手さに驚いた。
影や光もちゃんと考えられていたし、表情の硬さや柔らかさもしっかりと表現されていて
すっごいエネルギーを吸い取られた。
絵の中の人の目が生きてるんだよね。怖い。
絵と絵の間に置かれている解説や、エピソードや黒澤監督のメモも面白くて
監督って大変なんだなぁーって思ったり、やっぱり人間らしさって大切だよなーなぁんて色々考えながら
コツコツと鑑賞をしたんだよね。
だから、エネルギー持ってかれちゃったのかなぁ。
映画は、「乱」を観たよ。
ピーターさんが出てて衝撃的だった。しかも、ピーターさんの役の狂阿弥のセリフがまた面白い。
人生を風刺したようなセリフが多くて、ふむふむと思いながら…。
最後は誰も幸せになれずに終わる映画だったけれど、人間の愚かさや罪がたっぷり入ってて
いつの時代も同じことを繰り返しているなぁと思った。
所々に、シェイクスピアの言葉に似せたものや、日本の古典に出てくる言葉もあって、これまた違う楽しさ。
10月11日までに「まぁだだよ」も観たい。
エコノミー症候群になりそうな映画館だけれど、スクリーンで観るのはいいね。
古いネガ独特のパチパリした音も好き。
日本の文化に添えた日本人らしさがある世界だった。
古いものはいいよね。でも新鮮だったよ。
