マニラの夜明けVOL436:
● はじめに
今年になってからメルマガを書いては、そのままUPしないままそのままに放置してるメルマガが
2,3件ある。
以前なら躊躇なくUPしていたんだが、最近はUPする前に考えちゃって、これあんまり意味ないんじゃないか、
とか思うようになっちゃてそのままにしてある。
僕が他の人のブログやメルマガを読むのはそれが面白いからで、自分の単調な毎日に他の人の
思うことが気軽に垣間みれるのは興味深いからだ。
あまりブログをUPしない一番の原因はやはり自分のスタンスが変わって、自分の生活の細々した
ことを他人に説明して意味あんのって思っちゃうこと。
その辺個人の生活を大切にするってことの方がメルマガを書くよりもプライオリティが高いってこともあると思う。
でも、やはり自分も他人のブログとかメルマガに楽しませてもらっているから、やはり少しは僕の
を読んでくれる人に楽しんでもらいたいってのもある。
2000年近くに僕が最初にメルマガを始めた当時ブログはなくて、メルマガだけだった。
そこでメルマガの題名で ”僕達の投資生活”(多分タイトルは間違っている)というのを読んで面白いなあって
思ってそれを真似してはじめたのが最初だ。
ブログって自分のことをさらけ出せば出すほど面白くなるのはわかってる。
ただ最初から曝け出しすぎているブログは間違いなくしばらくするといろいろ問題がでてきて
閉鎖する。
その面白さと自分のさらけ出し方のバランス具合の塩梅がうまい具合に調和しないと、
永谷園のお茶漬けのようなロングセラーにならず、ナタデココのように一過性のブームで終わる。
他の人の文章を読んでいて人それぞれ、いろいろ特色がある。
ビジネス文書みたいな完結で簡素なもの、あんまり字をしらない、感情的とか詩的なもの、
僕みたいにだらだら書くもの。
いろいろあるけど、僕はダラダラ論点もはっきりしなくて書き綴るみたいな書き方になっちゃう。
最初から何を書くか決めて書くんじゃなくて、書いているうちに勝手に思考があちらこちらにちらばって
収集つかなくなって、それでも自分で思ってもいなかった考えがでてきて、
あとでざっくり訂正するようなやつ。
だから読むとなにをいいたいのかわからなくなっている。
まあ、いいかなんでも。
じゃあ、久しぶりに仕事が一段落ついたので書きましょう。
● 本当にいくら儲かってるのか、、
というのはたまにフィリピンでやっている会社をみて思うことだ。
現地の会社でも、日本人のやっている会社でもどこでもなんだけど、どれだけ売上があって、
粗利がいくらで、あと人件費や税金以外にいろいろとその管轄の市や自治体からだされる
規則を順守するのに従業員が費やすお金というものを計算して差っ引いた本当の純益って
少ないんじゃないかなあ、と。
シンガポールや香港のような経済活動を企業が行うコストが安いところと比べたらフィリピンは
高いだろうし、日本と比べても官庁への対処みたいな面倒くさいものことを加味すると
外国人がフィリピンは会社をするのにあまりいい場所じゃないよなと実感する。
たとえば同じ売上げ1千万円が日本とフィリピンの法人で上がったとして、そういうめんどくさい管理のコストは
フィリピンが日本の数倍上だと思う。そういう会計上金銭の数値に表されないコストをいれると
利益を日本とフィリピンで同じだけあげようとするとフィリピンは日本より高い売上を上げないと
割に合わないような気がする。
フィーリング的には同じ利益をあげるためにはフィリピン企業は日本の1.3倍くらい売上がないと
吊り合わないとか。
もちろん両者には法人税率とか、人件費の差や光熱費の差とか細かいメリットデメリットの違いもあるし
一概にはくらべられないけれど。
これは単純に経営者が監督官庁に対して守らなければいけないめんどくさいって思うことをするための
コストは経理の数字にはあらわれてこないけど意外と高いんじゃないかというお話だ。
当然マニラで会社をやる人はそういう会社を運営するめんどくささとは別のメリットがあるから
会社をだすんだろうけど、、
そのメリットというのはたとえばマニラではこの商品をやっているコンペティターがいないとか、マーケットのシェアを
独占できるとか、小資本でもやれる、とかそういう目論見だ。
でやってみるといろんな問題がでてきて、そこそこうまくやればそこそこな利益がでる。
でもそこから一段事業を拡大してオペレーションを拡張しようとすると、フィリピン資本が
うまくやってフランチャイズや支店を手広く広げていくように簡単にはビジネスが広がって
いかなかったりする。
オペレーションの大変さが規模を増すほど倍々で大きくなって、よほどうまい組織マネージの
仕方とマーケティング力、法律的な危機対策の策定などすべての面を機能させていかないと
どこかが破綻をきたすか、経営者が疲れきってしまう。
だから疲れた経営者は適当なサイズで妥協という結果になる。
そのもとの理由はこの国が外国資本のビジネス参入に障壁を設けている政策にある。
それがシンガポールとかと比べると官庁、規制への対処というコストの差、参入障壁が
高いということにままならない。
だからそういう社会で外国人がフィリピン人とおなじようなコストでビジネスを立ち上げるのは制度上
最初から無理だということを十分承知してやらなければならない、それでもやりたいならそれに見合う
十分なメリットを見越してやるということで、
そういう障壁を考えずに会社を作ってあとから役所がどうのこうの行ってもそれは仕方がないことで、
国としては外資にきてもらいたいというのは国内産業にダメージを与えずに、雇用だけを増やす
目的であるpezaとかboiとか輸出特区内だけで、通常の国内市場で商売をする外資については
まずローカルの会社をパートナーか代理店においてまず自国の商売人を必ず儲けさせてくださいという
国の基本姿勢がある以上そこでなにをいってもしょうがない。
そういうの前提を理解せずにフィリピンで日本と同じように商売をできるとおもってやると無意味に疲弊する。
そういうのは若くてガッツがあってつぶしがきく人とか、経験と十分なマーケティングの裏付けと
資金力とコネとねばりがある人が挑むべきだ。
そうじゃなければ十分な資産を日本とフィリピンでうまく運用して、ゆうゆう自適なリタイアメントを
送るに限る。
最初の話題にもどるけど、そういったフィリピンでのめんどくさいコストというのは一概に悪いか、
といえばそうではない。めんどくさいコストは逆にそのコストを払える会社や経営者にとっては
悪くはないのだ。
それを処理する人件費や処理コストを上回る利益がでる市場シェアが十分にとれれば問題ないし、
逆に競争相手の市場参入を阻み自社のシェアを守れるメリットがあるとも解釈できる。
かくしてそういう障壁に守られ昔から国内市場でシェアをとる企業はどんどん強くなってお金を
貯めていく。ビールのサンミゲル社なんてその最たるもんだ。
で、最初の問いかけに戻るけど、ほんとはいくら儲かってるんだろうって、簡単には測れない
質問だろうな。
外国資本に優しくない参入障壁があるフィリピンのような国で商売をする場合どう対処するかというと、
その場所ではなく別の国なりで利益をあげるようにするのもひとつの手だ。
それが日本なのか、香港なのかシンガポールなのかいろいろ考えれるけど、
本当にお金を残したいのだったらそこまで考えたほうがいい。
人によって仕事なり会社に何が大切なのかって視点があるから。
仕事があって、従業員が毎日働けてそこそこ暮らせてるかって、ことを基準にするか、
どんだけしんどくても実際どれだけお金が溜まっていくか、とか経営者によって満足する観点が違う。
実際そんなに儲かってなくても会社を続けているケースはいっぱいあるし。
これは会社をやるってことだけじゃなくて、個人の経済活動と暮らしってことでも一緒だ。
なにをもってよしとするのか、お金だけが仕事を選ぶ基準なのか、安定か、
やりがいか、自分のための時間なのか、趣味にいきるのか、
人は無意識にそれらに答えをだして、それに従った人生の選択を毎日しながら生活を送ってる。
普通の会社に務めているひとでも否が応でも人生の節目節目で選択を迫られているだろう。
なにが自分にとって大切なことか、それをしっかり意識して生きるのとそうでないのとは
なにかが変わってくるように思うけど、今のぼくにはそれが具体的にはよくわからない。
● work outへの道
僕は自分では食べ過ぎると思うけど、他の日本人のひとと昼なり夕食を日本食レストランで
食べると以前よりもたくさん食べれないことに気づく。
半チャーハン、半ラーメン、餃子みたいな昼のランチセットは量が多いから残してしまう。
以前はそうでもなかったけど。あまり日本食たべないから食が細くなったのだ。
じゃあ痩せてるかっていうとそうではなく、お腹がぽっこりでている。
gym行ってるんじゃないのといわれれば、以前と変りなく言ってるんだけど相対的に
摂取カロリーが高いんだろう。
ほとんどpcの前に座ってるから。それと歳をとって代謝が下がってきたというのも実感する。
そもそもwork OUTの位置づけというのはストレッチ、ストレス発散、健康管理という意味合い
だ。
一日仕事に集中すると夜7時8時でも仕事は終わんない、そうするとたとえ仕事を止めても
頭ではそれのことをかんがえているので強制的になにも考えれない状況をつくってやらないと
頭が空にならないのだ。
息がはあはあしないと、
最近は筋肉トレーニングは週末しかやらない、特に土曜日、それやると翌日はやっぱダメージが
きつい。やったそのあとは、床にねたら起きれなくなるし翌朝起きれなくなる。
平日にやってしまうと翌日つらい。
食べるということだけど、僕の場合はスタバとかコーヒビーンズに一日何度も入るのでそういうところで
頼むドリンクからのカロリー摂取も良くないと思う。
たまにプールにいって自分の写真をみるとほんと腹のあたりがアグリーだ。
なんとかしなければ、とつくづく思うよ。
● 景気、
以前程じゃないけど、自分の場合やっぱり外でお気に入りのお店で食べることは週末のご褒美だ。
土、日は最低3回は外食する。
大体同じ種類のレストランに続けて行かないのだが、韓国、中華、日本食、イタリアン、ギリシャ/中東、
大体こんなもん。
そういったバラエティに富んだお店が近くに沢山ある、のがここのいいところで、このところ新しい
日本食の店がどんどんできているから、目新しさにつられていく。
けど、それほど感動する料理にあうわけでもなし、雰囲気と材料と料理の質と接客がそこそこよければ
上出来。
値段はみんなそこそこ張るし、やっぱりみんな儲けなきゃいけないだろうし、
日本食ばかりいくわけでもないし、たくさんチョイスができるのはいいことだけど、潰れないで
頑張ってねえ~という感じ。
それにしても眼を見張るのはフィリピン人のお客さんが気前よく一人350ペソくらいの料理をバンバン
頼んでいるという景気のよさ。
海外の食べ物の物価水準から考えても高いものを食べれるようになったということは消費者マインドが
上を向いている証拠だ。
首都圏には中の上の家族多く住んでいるわけでそういう人たちがこの消費を押し上げている。
月収でいうと最低7,8万から10万ペソはもらっているんだろう、そういう人たちだ。(サラリーマンとは
限らない、多分経営者)
そうじゃないとトヨタフォーチュナーとか三菱モンテロの1.4ミリオンペソとか買えないだろう。
景気がいいのはやはり仕事があって、将来も仕事が続くだろうという将来展望があることが
最低条件だと思う。日本の国内景気が上がっていくにはやはり仕事がもっと増えないと
根本的な問題解決にはならないだろうなと思う。
● あとがき
はじめにとあとがきを書こう。
そうすれば文が突然終わるような感じにならないから、
kAZUさんが日本に行って寒いって書いてたけど、フィリピン人で若い時に苦労して
アメリカやらカナダの国籍をとった人がお金ができて歳をとってから今度はイミグレで
フィリピンの国籍に戻す申請をするケースが多い、とニュースで見た。
歳をとったら先進国ではなく、フィリピンでリタイアしたいと思う人は多くてそれが
どういう理由なのかニュースを詳しく見ていなかったけれど経済的なこととか気候とか
友達とかそういうことがあるんだろう、
経済的な蓄えが十分あれば、僕はフィリピンで老後を過ごすのもありだと思う。
逆に日本に住んでたらつまんないだろうな。
じゃまた、