猫を飼うということ | いつか行く道

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猫飼い初心者です。
平成28年12月に初めての猫を見送りました。
平成29年7月に保護猫を迎えました。
思い出含めた日常を綴っていきます。

最近の記事の方向性が、まるで猫を飼う飼う詐欺のようになっていて申し訳なく思います。

少し冷静になって、自分にとっての猫を飼うメリットとデメリットを考えてみました。

 

 

メリットは、なによりも愛しい存在に気づかされること。自分を頼って甘えてくる存在に癒されること。

尽くしても尽くし足りない、奉仕したい気持ちを知ること。

 

 

 

 

 

 

 

デメリットは、なによりも心配な存在に気づかされること。いつも失うことに怯えなくてはならないこと。

 

あの子と暮らした2年3ヶ月の中で、喜びと悲しみは半分ずつ…と言いたいところですが、実際には喜び3割・悲しみ7割でした。

試行錯誤で無我夢中でお世話をした仔猫時代。距離が縮まり生活のペースが安定してきた1周年を前に、最初の異変が現れました。以来深刻な不安が常にあの子にはつきまとっていました。

一緒に過ごした半分以上の月日を心配で費やしてきたのです。

 

 

 

 

療法食を計量し、薬を飲ませ、排泄を観察・記録し、遊ばせながら手入れをしながら常に様子を伺っていました。いつ割れるかわからないキラキラしたシャボン玉を追いかけるような日々でした。

 

 

 

 

告知をされた直後、泣き顔を隠すために何週間もマスクを外せなかったことは忘れられません。

たくさんの苦しみ・悲しみを残してあの子は天に帰っていきました。

 

 

 

 

 

 

 

これから猫を飼いたいという人がいたら、自分は正直勧められるかわかりません。

見送った経験がある方がやはり猫はいいよ、と言うのは、今お世話している子が元気だからなのではないかと思います…皆さんそうではないかもしれませんが。自分は心配が進行形だった時には記事にはできませんでしたから。

 

 

 

 

猫を飼うこと。

可愛い・癒されるだけでは済まない、たくさんの試練が舞い込みます。

打ちのめされて二度と飼うまいと思う人もたくさんおられると思います。

 

自分はどうするか。

寂しいけれど安全な場所にいる今。

 

なんでもしてあげたい存在が目の前にいたら、

再び試練の中に身を投ずるかもしれない。

柔らかく温かい愛しいものにすべてを捧げてたあの頃の自分にまた会いたい。

そんな気持ちが、半分強…あります。