前回の続きです。
さて、Kちゃんも私も無事アトランタ空港に到着し、3人で落ち合うことができました。
携帯電話のない時代のことです。
海外の空港で待ち合わすだけで面白いドラマがいっぱいです。
ところで、こう書いているとすごく大変なことのように感じる方もおられるかもしれませんが、全くそんなことはなく、一つ一つの経験を楽しんでいました。
だけど、思い返せば、楽しめたのはこの2人と一緒だったからなのだと今なら良くわかります。
2人とはカナダでのワーホリで出会いました。
Kちゃんとはワーホリの中盤で、Tちゃんとはワーホリの後半で出会いました。
2人は幼なじみで、一緒にワーホリに来る予定だったのが、Tちゃんは家庭の事情で約1年遅れてワーホリに来ていました。
ところで、もし、2人が一緒にワーホリに来ていたら、2人で過ごすことが多くなって、私とは出会ってなかったかもしれません。
Tちゃんがカナダにやってきて、Kちゃん1人の時には分からなかったことに気づき始めました。
それは2人がとても「リラックスしている」ということでした。
もちろん、若さゆえの格好良さやイケてることへのこだわりはありましたが、それまで出会った誰とも違いただただ「リラックスしている」感じがしました。
そして、今では考えられないくらいにトンガっていた私のことを「ありのまま」に受け入れてくれていることに気づき始めました。
どんな状態でも、機嫌が良くても悪くても、その時の「ありのまま」を判断せずに丸ごと受け入れてくれていることに気づき始めたのです。
それは生まれて初めて味わった感覚だったので、当時は言葉で「ありのまま」を受け入れてくれていると表現することはできませんでしたが、2人と一緒にいる時にはそれまで感じたことのない「安心感」があることに気づき始めたのです。
その感覚は3人で初めて行った旅行の時に確信へと変わりました。
・・・続く。