バンクーバーから車で数十分の場所にあるその通りのアパートメントを住む場所に選んだのはいま思い返せば偶然ではなかったのかもしれません。
その通りの情報はだいたい本屋さん の掲示板か併設しているオーガニックカフェのお客さんたちから手に入りました。
せっかくレイキの伝授を受けたのでレイキを誰かに試してみたいと考えたわたしは他の人たちのマネをして本屋さんの掲示板にチラシをはることにしました。
考えてみると公共の場所に名前と連絡先を書いたチラシをはるというのは物騒な気がしますがその頃のカナダではそうすることが主流でした。
チラシをはってから2-3日するとある男性から連絡がありました。
「あら、男の人やん(-_-;)」
勝手に女の人からしか連絡がないと思い込んでいたので内心焦りましたが、家の場所を教えてきてもらうことにしました。
扉を開けると中年の日本人男性が立っていました。
電話で話したときにはきれいな英語を話される方だったので日本人だとは思っていなかったため少し安心しました。
身体の不調のことなどをお話してからすぐに施術に入りました。
その方は施術中ずっとガーガーと大きないびきをかいて寝ていました。
レイキをされる方ならお分かりになると思いますが、レイキのファーストの伝授しか受けていなかったわけですから大した施術ができるはずもありません。それにもかかわらず無知の強さか堂々と施術を終え、「うまくいった」と大満足したのでした。
大満足はしたものの、レイキの施術はそんなに楽しくないなと思ったのでバンクーバーでのレイキの施術はその一回限りとなりました。
思い返せば、レイキの伝授を受けただけでろくに練習もせずに良くそんな気になったもんだと思いますが、その頃は「インスピレーション」がきたら即行動するパターンが出来上がっていて全く何も考えていなかったのです。
だけど「インスピレーション」に従うとだいたいうまくいくこともその頃気づきました。
最初にピンときたあとにあれやこれやと分析して損得勘定して思考の中でこねくり回した後で行動するとだいたいろくなことがありません。
カナダに住んでいた頃は外からの刺激も情報も少なく日本にいるよりも自分の中心と繋がりやすかったように思います。
そのおかげか自分の中心と繋がっているときと繋がっていないときの違いをしっかりと識別できるようになったと思います。
いまは外からの刺激や情報に振り回されることなく自分の中心と繋がり続ける感覚をわかりやすくお伝えできたら良いなと考えています。
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