バンクーバーから車で数十分の場所にあるその通りのアパートメントを住む場所に選んだのはいま思い返せば偶然ではなかったのかもしれません。
その通りの本屋さん の掲示板に張り紙をしていたSちゃんとその張り紙を見てSちゃんに連絡をしたAちゃんとわたしは日本人のレイキマスターにレイキの伝授をしてもらいにいくことになりました。
日本人のレイキマスターはダウンタウンバンクーバーにある高層アパートメントに住んでいました。
ダウンタウンバンクーバーにはたくさんの高層アパートメントがあります。
そのほとんどは賃貸アパートメントですが各部屋には必ず冷蔵庫がついていて公共スペースにはコインランドリーが備わっています。
また住人が共同で使えるプールやサウナが完備されているアパートメントもあります。
日本人のレイキマスターは普通のおばさんでした。
部屋の中もクリスタルの置物やチャクラの絵が飾っているわけでもなくいたって普通の部屋に住んでいました。
彼女は若い頃にひとりでカナダに移民してきてそのときもひとりで暮していました。
余談ですが、その後カナダでも日本でもスピリチャルな生活をしている方にたくさんお会いしましたが、悟りの道を歩んでいる人のほとんどが「普通の人」です。
女性でいえば髪を長く伸ばしていたり、インド綿の服を着ていたり、パワーストーンを沢山つけていたりする人はほとんどおらず(*もちろん好みでそういった格好をされている方もいらっしゃいますが)、普通の服を着て普通の仕事をして毎日の生活の中で「悟っていくこと」を楽しんでいる方がほとんどです。
悟りの道を歩む過程で体験する神秘的な出来事についてもそれを自慢したり特別なことだと考えている人はおらず、また他人にあれこれ意見する人もいません。
悟りの道(=真我に戻る道)は個人的な体験であり、他人と比較することでもありません。
もしいわゆる「スピリチャルな感じ」な人に出会って神秘的な話を聞くことがあったとしてもその人が「特別な人」や「先に進んでいる人」ではないということを覚えておくと良いかもしれません。
そして、その普通のおばさんレイキマスターもまた真摯に悟りの道を歩んでいる方でした。
つづく・・・。