2週間更新しなかったことは華麗にスルーして、前回「この国では新卒の資格を失うと社会人にさせてもらえない」と書きましたので、今回はその理由を書きたいと思います。


大半の日本企業の給与体系は年功序列です。

年齢に応じて給料が徐々に上がっていき、それに応じたポストが与えられます。

これがどういうことかというと、新卒で入社し3年働いた25歳と、中途で入社した27歳の新人では後者の方が給料が高いということです。

また、同じ新卒でも22歳の人と、留年や浪人で23歳~の人では、やはり後者の方が給料が高いわけです。

もし試験や面接の点数が全く同じならば、企業は若い方を採ります。

中途で人を採るのは企業にとって大きなリスクになるため、「新卒のみ」・「実務経験3年」という文字が求人に並ぶことになります。

これがこの国の就職における現実なのです。


そんな中、今日の読売新聞でこんなニュースが掲載されました。



卒業後数年は新卒扱いに…日本学術会議提言へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100814-00000945-yom-soci


以下、上記リンクの記事より抜粋



 日本学術会議の検討委員会(委員長=北原和夫・国際基督教大教授)は、企業側が、卒業して数年の「若年既卒者」を新卒と同様に扱うことや、早い時期からの就業体験も提唱。学業との両立のためのルール作りも提案している。文科省は、産業界の協力も得て、提言を現状改善につなげる考えだ。



日本学術会議検討委員会の人たちは、「新卒優先」の日本の労働市場の構造が大学生の就職問題を一層過酷なものにしていると指摘しているのに、若年既卒者を新卒と同様に扱えって言うのは根本的な解決に全くなっていない上に無駄だということがわからないのでしょうか。

もし企業が若年既卒者を新卒と見なしてエントリーの受付をしても、来年春卒業見込み者以外の人間を除外するのは赤子の手を捻るより簡単ですからね。


新卒至上主義問題の根本的な解決のためには年齢給の廃止がまず絶対条件であることは火を見るより明らかなのです。


4年ほど前、安倍政権の時に再チャレンジ政策とか言ってたのを覚えていますか?

しかし状況は今でも変わらず、一度「新卒の資格」を失った人たちには厳しい現実が待っています。


基本的に新卒でいられるチャンスは1度しかありません。

しかも就職活動は完全にその年の景気に左右されます。

つまり運次第ということです。


かく言う私も新卒の際に就職活動に失敗した1人です。

私の新卒の年はバブル後の「失われた10年」からまだ立ち直っておらず、とても厳しいものでした。


卒業後の就職活動も困難を極めました。

どの求人もほぼ全て、条件は「新卒」もしくは「3年以上の実務経験がある人」でした。

その条件から外れている私はいくらエントリーしても1日と経たないうちに断りのメールが来ます。

私はその後就職できましたが、それはどう考えてもまさに運。

この国で安定した職につけるかどうかは、運を天に任せるしかないのです


一度新卒のタイミングで就職しない限り、社会人としてこの国では認めてもらえない。

社会人にさせてもらえない。

たとえ新卒の際に採用してもらえない理由があったとしても、翌年にはそれを克服しているかもしれません。

しかし、それを試す機会さえ与えてもらえない。

こんな現状が正しいと思いますか?


私はそうは思わない。

この国の今のシステムに苦しめられた人間として、自分の子供や孫の世代にこのバグだらけの雇用システムを残してはならないと強く思います。

注文したらすぐに届くネット通販。

24時間開いてるスーパー。

年中無休の飲食店。


いつでも好きなときに利用できるこれらのサービスは便利です。

非常に便利です。

が、このサービスは本当に必要だと思いますか?


「格差」という言葉を出した時、人々の頭に思い浮かぶのは賃金格差だと思います。

収入がいくら以下の人がどうのこうのというあれです。

しかし格差は賃金だけではありません。

労働環境の格差というものを考えたことがありますか?


先ほど述べた24時間営業のスーパー。

24時間365日開いているので、どうしても人手、パートやアルバイトが不足します。

特に深夜に人手が不足した場合、社員が狩り出されます。

休みであっても出なくてはならず、当然手当ては出ません。

居酒屋等の飲食店でも同様のことが起こります。

ちなみに明るくて広い駐車場を持つ24時間スーパーはアホの溜まり場になり、近所の方の不安になることもしばしばです。


すぐに届く宅配物も同様です。

大手運送会社の下請け運送会社がタイトな日程を無理して走り切り、遠方まであっという間に荷物を届けるわけです。

最近この過酷な運転スケジュールが元で事故が多発しています。


今の便利さはそういう人たちの「尊い犠牲」の元に成り立っています。

それでもまだ「便利」なままがいいですか?



私が政治家になったら、一定面積以上の店舗に営業時間の規制をかけます。

これはコンビニの業態は規制から除外するためです。

そして飲食・小売共通で定休日を週1日設けなければならなくします。

労働者個々の休む権利を確実に確保するためです。

運送業者には1日あたりの走行距離規制をかけることで、安全な物流環境を確保します。


以上のことを実施することによって、今より少し不便になります。

ですが、それを想像したとき、あなたは困りますか?



P.S.文章力が稚拙なため毎度読みづらくてすみません。

   頑張って上達します。