私の好きな本Ⅴ 村上春樹編 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.



村上春樹は量も多いので、ジャンルとして独立させることにしました。
とりあえず翻訳ものもこちらに入れました。

以下、かなり長いです。スミマセン・・・。


<長編>

「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」

私はあまり村上春樹の長編は好みではないのですが、
これは大好き!と言える数少ない長編作品のひとつ。
あまりの面白さと構成力にただただ感動して一気に読んだ。
そして読み終えた後は、世界の中心で「面白~い!!!!!!」と
とにかく叫びたい気分でした。
これはぜひ誰かとその読後の喜びを分かち合いたい本ですね。


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)/新潮社

¥1,358
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「風の歌を聴け」

デビュー作です。のちの大長編たちに比べたら、中編なのかもしれない。
どこがどう良いのかとは説明しがたいのですが、読むたびに癒されます。


風の歌を聴け (講談社文庫)/講談社

¥421
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<短編>

村上春樹の短編はとても良いものが多いです。
ナンダカヨクワカラナイものも多々ありますが・・・私が好きなのは
下記の数点で、これらの共通点はいずれも今思ってみたところで
手に入れることのできないもの、でも執着せざるを得ないものと
ささやかな後悔、そしてそれら失われし時間と失われしもの(人物含め)を
淡々と描いているところでしょうか。
ストーリー自体はそれほどのものとは正直思わないけれど、
最後の一文、最後のひとことが毎回とても効いています。

それは音楽のサビと同じ感じなのかな、と思う。
歌詞も音楽も大したことがないのに、サビの部分が印象的だと
その曲そのものの印象がまったくかわってしまうような・・・
そんなイメージですかね。
そういう文章がうまいのなんのって、とにかく私のツボなのです。
「今でも僕は思う。あの時・・・」みたいな感じで書かれると、
もうワタクシたまりません・・・じわっと来ます。


「午後の最後の芝生」

短編の中では1、2を争うくらい好きな作品です。

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)/中央公論社

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「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」

ひとつ前の記事にも書いた短編小説です。
100パーセントの女の子、男の子・・・この表現も私のツボ。
そして最後の一文「悲しい話しだと思いませんか?」ももちろん。
とても好きな短編です。

「バート・バカラックはお好き?」

のちに「窓」と改題・改変されて、別の短編集に収録されています。
これも上の2編と系統の作品。

2点ともこの短編集「カンガルー日和」に収録。

カンガルー日和 (講談社文庫)/講談社

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「我らの時代のフォークロア 高度成長期前史」
「飛行機―あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」

これもおおざっぱにいえばその手のタイプ。好きだ~!
短編集「TVピープル」に収録。


TVピープル (文春文庫)/文藝春秋

¥508
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「沈黙」
「トニー滝谷」

この2点は少し毛色が違います。が、とても印象深い作品。
いずれも短編集「レキシントンの幽霊」に収録。


レキシントンの幽霊 (文春文庫)/文藝春秋

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<対談集>

「村上春樹・河合準雄に会いにいく」

もう何度読んだことか・・・読むたびに違う感動があります。
これは多分一生付き合うことになると思う。癒されます。


村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)/新潮社

¥529
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<エッセイ他>

「遠い太鼓」
「走ることを語るときに僕の語ること」

村上春樹のエッセイや紀行文も実にいいです。その中でもこの2点がお気に入り。


遠い太鼓 (講談社文庫)/講談社

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走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)/文藝春秋

¥562
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<翻訳関係>

「ティファニーで朝食を」 (トルーマン・カポーティ)
「誕生日の子供たち」    (トルーマン・カポーティ)
「ザ・ロング・グッドバイ」 (レイモンド・チャンドラー)
「グレート・ギャツビー」  (F.スコット・フィッツジェラルド)
「ザ・スコット・フィッツジェラルドブック」
              (F.スコット・フィッツジェラルド)


もともとの原作が良いこともあり、他の方の翻訳したものも好きです。
が、村上春樹の翻訳はほかの方の作品とはやはり異なるのです。
それは小説家であることがもちろん大きいと思いますが、
ご本人が好きな、原作への思い入れが強いものを選んで
翻訳されているからでもあるでしょう。
原文で読み始めたころから、自分なりの翻訳プランを
じっと温めてきたのかななどと思います。



「翻訳夜話」 

柴田元幸さんとの対談など。
取り扱う内容が後に行くに従い専門的になっています。
私にとっては、大変に興味深い1冊です。


ティファニーで朝食を/新潮社

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誕生日の子どもたち (文春文庫)/文藝春秋

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ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)/早川書房

¥1,132
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グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)/中央公論新社

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ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック (中公文庫)/中央公論社

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翻訳夜話 (文春新書)/文藝春秋

¥799
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他にもずいぶん前に読んだきりのものもまだたくさんあって、
その中にも良い印象が残っているものも多々あります。
今は読み返す時間がないので、今回は選択できませんでしたが
もしかしたら今後再読して入れ替えがあるかもしれません。

村上春樹の小説は比喩や暗喩を多用し、直接的な感情を表に出さないので
わかりづらいと評されることもあるようです。
私も初めのころは冷たいヒトなのかなと思ったりもしましたが、
今はそれが魅力だと思います。
ある種の「奥ゆかしさ」のようなものを感じますし
そこが私の共感を覚える第1の点でもあります。

また、ご本人の本と向き合う姿勢・・・ご自身の作品を書く時にも
他の方の作品を読むときの思いにも言えることですが、
村上氏の本への真摯な思いがとても好きだし、これが私の第2の共感ポイントですね。

村上春樹のあとがきや解説が詳しいのは、やはりその本の良さを
誰かと共有したい、少しでも理解をしてほしいという思いゆえなのかなと
考えたりしています。
ブログで自分の思いを不特定多数の人に向かって書いて、
もしも共感してくれる人がわずかでもいたらささやかな喜びを感じる、
そういう感覚とちょっと似ているのかもしれません。
とにかくあそこまで情熱的なあとがきって、なかなかないですよね。

どうしてもダメなのは性描写の気持ち悪さ。
なぜあんな風に書かねばならないのか?
できればやめてほしいと思いますが村上春樹的には必然なのか??
その理由がわかる日がくるのかしら???
????マークだらけです。

さて、今の私の懸案事項は「ノルウェイの森」を今読んだらどう感じるか?です。
大人気作品にして出世作の最たるものですが、私はこれ、本当に苦手な作品なのです。
初めて読んだのは、まだ独身の頃。
赤と緑の表紙でクリスマス前に出版されて、タイトルも装丁も素敵だったし
当時の話題作もあって期待に期待を持って読んだのですが・・・。
数年前に再読しましたが、やはり好きとは言えなかったし、
これが純愛とは相変わらず思えなかった。
でもあれからさらに彼の作品を読み込んできたので、もしかしたら
私の感想にも何か変化があるかもしれませんね。



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