今月はまじめに勉強月間と決めたので、本を極力読まないようにしていました。
ま、ほとんど予定は進んでいないし実際には漫画はずいぶん読んでいますが、
本はやめておかないと・・・でも、どうしてもどうしても我慢できなくて
1冊読んでしまいました。それがこれです。
先日読んだ「象の消滅」と同様、アメリカで発行された短編選集の逆輸入版。
半数ぐらいは読んだことがある・・・と思うのですが、なんだか印象が薄い。
で、今日は読み終えてから3日ほどたっているのですが、どうもスーッと抜けている・・・
すでにタイトルだけ見てもどんな話だったかが思い出せないものもあります。
う~ん、単に老化が問題なんじゃなくて、収録されている小説の質が
「象の消滅」とは異なりすぎているからじゃないかと思うのだけど・・・。
「象の消滅」はなんともいえない孤独感というかもの悲しさを、
そしてそれにかなり共感しながら読み、いくつかの作品はその後も
何度も何度も読み返しているのですが、今回の作品集はそういう感じではないかな。
少なくとも物悲しさみたいな、センチメンタルな感じはないですね。
どちらかというと、村上春樹がよく描く、あちら側とこちら側の境目にいて
その反対側をふと感じたときの恐怖みたいなものが全体としては残った感じ。
怪談話ってわけじゃないんだけどね、ちょっと感じたくない非日常というかな。
前に別の短編集で読んだときは、ほかにもっと印象的なものがあって
あまり心に残らなかった作品が、今回は(あれ、これってこんな感じ
だったっけ?)と見直したりなんてこともあったりして、
同時に収録する作品、その並べ方、それらもその作品の印象をかなり
左右するものなんだと思いました。
今回は「トニー滝谷」が良かったかな。
あと既読だけど「われらの時代のフォークロア」とか表題作の
「めくらやなぎと眠る女」も良かった。
でもどんな話?と思い出そうとすると、もう大方忘れているんだよ。
どーして??
「蛍」は結構好きな作品だったけど、これもじわじわと怖いですよね。
そしてこの作品集の中にあると、ちょっと埋もれてしまうような感じ。
不思議なものですね。
「偶然の旅人」も良かったな。これはどことなく物悲しさが漂っていて
どちらかというと「象の消滅」に入っていてもしっくりくる感じ。
こういう小説には結構引っ張られちゃいますね、あとあとまで。
アメリカ人の選者がどんな意図でこれらの作品を選んだのでしょうね。
ま、あまり感想にはなっていませんねえ。
感想文も、日々書いていないとなんだか自分なりの書き方を忘れてしまう。
継続って大事ですね・・・と、とんちんかんに終わるのでした。
今はほかの村上作品を読んでいます。
一気に読みたいけど我慢して少しずつ。
宮沢りえさんが美しい「トニー滝谷」映像版の予告編。
描き方は、私が持った印象とはずいぶん違うけど、映像は淡々としていていい感じです
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