すでに6月号。
今号も充実した内容で大変楽しく読み終えました。
特に「翻訳」という作業についての部分は毎回興味深い。
今回は、同じ言葉を何度も繰り返すことでリズムをつける日本語版と
それをせずにひとつの単語を別の言葉で言い換える英語版の違いなどを
大変興味深く読んだ。
村上春樹がなぜああいう文体なのか、なぜ「世界の」という形容詞を
冠することができるのか、ほかの日本文学と何が違うのか・・・
ミステリーじゃないんだけど、あの方の特殊性というものが浮き彫りに
されていく様は本当に面白い。
ま、英語の勉強というよりもやはり村上マニア向けと言えるんでしょうね。
毎号、リーズナブルなお値段で楽しく読ませていただけることに感謝です。
後半は対談と新作についての書評など。
書評と対談をなさっていたのは柴田さんという方でしたが、
この方の読み込みっぷりにびっくりしてしまったというか・・・
ここまで読みきれないとダメなのか・・・とちょっと落ち込んでしまいました。
もちろん、文学に造詣の深い専門家と肩を並べようなんて思っているわけじゃ
ないけど、対談で柴田氏が指摘していたいくつかの点など、ほとんど
感じることなく読んでいた私なので結構ショック。
この方のご指摘のとおりの想いと計画を持って村上春樹が作品を
描いているとしたら。。。私など読む資格がないな、なんて思いました。
ただ、私は普段はこういう解説書的なものは本の中に収録されているもの
以外はあえて読まないようにはしているけど。
こんなふうに、とても私の考えの及ばない解説や感想を見て
良くも悪くも影響受けたりするのがイヤっていうのもあるし、
どんなに立派な方が書いている解説や書評であっても、やはりこれは
ひとつの推理であって、本当にその作品が内包するものがこれだ!と
言えるのは作者本人だけだ思うのだ。
でもこの先のアマゾンあたりのレビューにはこの柴田氏のご意見に
似たようなものがど~んと増えそうな予感。
ま、自分のレベルに応じた感じ方で十分だと思うことにしようと
思います。人の書いたものコピーしても・・・意味ないからね。
さて、7月号・・・まだ先だけど楽しみ♪
NHK ラジオ 英語で読む村上春樹 2013年 06月号 [雑誌]/NHK出版

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