もう四半世紀になるのだ。
そのうち行ける、絶対行こうと思ったまま。
今までにもチャンスは作ろうと思えば作れたはずなのに
なんだかんだと人生のイベントやら、仕事やら、もちろん
普段の生活があったりでそのせいにもしていたかな。
今行ったところであの時と同じ時間が過ごせるわけじゃない、
昔あったものがなくなったり、なかったものが出来ていたり・・・
そんなことを考えると、どうにも勇気が出ない。
きっと、いつ行ってもそれはそれで楽しいと思う。
それは確かだけど、なんだか虚しい思いが残りそうな気もしたり。
すごくいい思い出の映像が、今のものにとって変わったりしてしまったら
とか、あの頃の友達は誰もいないわけだしね、なんてことも思うし。
だけど他の国への旅行を誘われたら、でもそれならまずはスペインに
行かなくてはなんて思ってしまって、それもできないのだ。
本当に私らしくない・・・というか、実はとても私らしいのだけど
でも日頃そうならないように自分なりにコントロールはしているんだから
この件に関しても同じようにしたいんだけど・・・うまくいきませんなあ。
この感覚、実は長年聞いていなかった甲斐バンドを改めて聞き始め、
抜けたものをほぼ埋め終えた今、思うようになったことに似ているのね。
今もライブには行くし、それはそれで楽しくはあるんだけどさ。
やはりいろいろ思うこともあるわけです。
平成元年4月26日、チューリッヒ空港から涙にくれつつ飛行機に乗って
成田についたのが翌4月27日。あれから24年が過ぎて25年目の今日です。
GOOGLE EARTHのサテライトで見たら、住んでいた建物こそ何も変わりはないけど
石畳の道が広いアスファルトになり、向かいの窓のない正体不明だった茶色の建物も
公団住宅のような今風の白い建物がたち、どことなく寂しげだった通りが
ものすごく開放的な雰囲気になっていたのはびっくりだ。
あの茶色の壁が夜は金色に見えてすごく美しかったんだよねえ。
それこそが私の愛するあの街だったのになあ。
旧市街そのものが世界遺産だから、大きく変わることはないだろうと
かなりの期待を込めて実は思ってもいたけど、やはり25年だものね・・・。
ギャップが大きくなりすぎないうちに何とかしたいところだな。
多くのギタリストが様々なテンポで弾いているけど、
私はこのジョン・ウィリアムズさんの弾くテンポが好きかな。
今も変わらぬ、マイバイブル♪
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