新番組として「家族ゲーム」が始まり、ついついあの映画は好きだったと
第1回目の放送を見てしまった。
で、映画でいじめられっ子の役を演じていた宮川一朗太が、リストラ社員の
役でTVに出てたので(あら、これは映画を見た人にけわかるような
何か仕掛けがあるのかも?)な~んて思ってDVD借りてきました。
映画館では見たことがなかったけれど、テレビで放映される度に見ていた。
家庭教師を演じる優作様の登場シーンからして、ああそうそう!と見入ってしまった。
セリフがぼそぼそしていて聞き取りづらいのが難でしたが、
そういう点も含めて優作様の怪演に笑わせていただきました。
シュールというか不条理な映画という印象があって、そのあたりがやや説明的な
桜井版のテレビを見て気になっていたのでそれも再確認できたかな。
いじめの質も、教師の立場も、親の考え方も時代差があって
イマドキだったら、完膚無きまでにモンスターペアレントなどに
やりこめられてしまいそうな先生方も、まだ「教師」として君臨できて
いたんだな~、なんて。
生徒を馬鹿呼ばわりしたり、頭をテキストで叩いてみたり、
出来の悪いテストの答案を窓から投げて取りに行かせたり・・・
でもあの時代は似たようなことは結構あったし、生徒も家族も
受け入れていたんですよね。
成績で振り分けられる志望校とかね。
今は個性がどうだとかなんだとか・・・いろいろありますよね。
私は、昔の詰め込み方式に何ら不満もなかったけど・・・
今みたいに懇切丁寧に面倒見てもらっていたら、
問題意識なんて持つこともなかったんじゃないかと思うなあ。
まさにボブ・ディランのThe times they are a-changin♪ですね。
最後の直前シーンはテレビでは見たことがなかったので調べたら
テレビで放映するにはあんまりだ・・・ということでカットされていたそう。
優作様が力技を使ってしまうのですけどね・・・。
でも本当に最後、ヘリコプターの音がやけにひびいて家族が皆
寝入ってしまうあのシーンはいつ見ても不気味な気がします。
昔は毒ガスでも撒かれたのでは?とか、このあと大爆発!?とか
思いながら見ているとエンドロールが始まってしまうので
???のまま見終えていたものでしたが。
平和の中に見え隠れする不安って感じなのかしらね。
テレビ版は第2話も見てしまった。
さわやかな櫻井くんが、いわくありげな家庭教師をこれからどう演じるのか
楽しみですが、あまりいろいろ盛り込みすぎないでシンプルにして
いただきたいなと思います。
ほかにも映画のネタが使われているかが気になるし、結構面白かったので
連続ドラマ、数年ぶりで見ることになるかも。
放映にあわせたのか書店でも原作が平置きされていました。
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