「あしたのジョー」 1~20巻  高森朝雄・ちばてつや | MARIA MANIATICA

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ASI ES LA VIDA.


山ピーの映画に感激した長男が大人買いしてきたものを
ありがたく読みました。
通しで読んだのは実は初めてでしたが、何ゆえに今までこれを
読まずにすごしてきたのか、残念この上ないと思うほど
すばらしき作品でした。

連載開始の頃に比べて、後半に行くに連れ、説明的なセリフや
モノローグがどんどん少なくなっていくのに、
ただ一コマを描くだけで、心中のすべてを物語るあの感じが実にイイ!
そう、言葉をいくつも並べての心情の説明なんて、
漫画にも小説にも、私はあって欲しくないのです。
一瞬を捉えた表情や短い言葉、あるいは一見全く関わりがないようにみえる
風景描写を挿入するだけで、全てを表現するような作品が好みなのですが、
そういう点でちばてつやさんの画力・表現力には脱帽じました。


スポ根ものはたいてい涙ながらに読むことになるワタクシですが、
不思議とこの作品ではそういうことはなかった。
通常のスポ根にありがちな、家族・親や指導者との葛藤、内輪もめ、
恋愛についての悩み・・・などなど本筋とはちょっとはずれた
付随的なものがこの作品にはほとんどなかったからかもしれない。
作品通して脇役たちのセリフには何度も「不幸、あるいは破滅に
向かっていくジョー」を暗示するものが出てきましたが、
ただひたすらに戦い続ける作品の読後感はなんとも熱く
かつ清々しいものでした。


力石や金串、そして私の一番好きなキャラクター、
カルロス・リベラなど、ジョーがリング外に追いやってしまった
対戦相手へのジョーの敬意というか仁義には相当シビれたし、
白木葉子への私の当初の??な評価も何度か読み返すうちに
すっかり変わってしまった・・・と、思うことは多々あれど
それを今文章に、と試みてもどうにもしっくりこない。


この作品を読みながら、あるいは読んだあとに感じたものは
とても私の力では表現しきれません~!と逃げ去るしかない。
でもこの1週間で3回通して読み返し、そして未だにランダムに
あちこちの巻を読み返している・・・ということで私の現在の
体温がわかるかな。
遅ればせではあるけれども、読むことができて本当に良かったです。



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