しばし漫画読みの日々が続きそう・・・。
この作品、私は「カリフォルニア物語」より前のものだと
勝手に思っていたのですが、そうじゃないんですね。
なんだかまた絵がちょっと違う。
ストーリーは、受験ノイローゼになり名門高校から三流校に転校し、
旧友と再会したことから始まる新たな日々と目覚め、という
ことになるでしょうか、一言で言うならば。
私が読んだのは古いコミックスなので、後半は
女子大生になった女の子たちの青春を描いています。
時代的にはもう学生運動もごく一部の人のための過去の
ものになってしまった、ちょっとしらけ気味の時代かな。
80年代に入るか入らないかぐらいの時期じゃないかと
私は見ていますが・・・どうでしょう。
前半の猿渡くんたちの受験にまつわるお話も、
後半の黄菜子たちの女心も、見たことがあるし、
語ったことがある・・・どれも実際に知っているぞ~
という感覚のあるものなのですね。
だから今読んでいると実に実に実に・・・恥ずかしい。
とても恥ずかしいので、数年に一度どきどきしながら
読むのでありました。
今も形は違うと思うけど、大人にはどうでもよさそうなことで
涙したり悩んだり、多分若者は皆しているんでしょうね。
ま、悩んでこその青春ですよね~。
「ゆめみるころをすぎても」というタイトルは
微妙に漢字変換の位置が異なるものの、歌・評論・
小説に何度も使われているようですね。
でも初出はどなただったのでしょうか。
なんとも素敵なタイトルですね!
私が持っているのは文庫ではなく、古いこれです。
夢みる頃をすぎても (PFコミックス―吉田秋生傑作集)/吉田 秋生

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