「こいきな奴ら」    一条ゆかり | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

年をとったと感じる瞬間 ブログネタ:年をとったと感じる瞬間 参加中

またまた漫画です。
いろいろすることがあったり、今読んでいる本がなかなか
読み進まないとき・・・私は漫画を読むのです。

最初の作品が1974年で、第一話の扉ページ落書きのように
「漫画家になって7年たちました」と書いてあります。
20代、前半ですよね。
あの時、君は若かった・・・そして私も・・・。

私が夢中で読んでいた愛読書のレビューを見たら20代だったとか・・・
おおっ!と思いますねえ。親子2代でファンです!とかね。
でも私はあんまり自分を年だわ、と感じることはないですねえ。
ほかの人がどう見てるかはわかりませんが、でも自分でもう年だから
と思うことはあまりないです。
ああいうのって、中途半端というか微妙なお年頃に思うものなのかも。
ここまでくれば、多分無敵なのさ!?

この作品も主人公が双子ちゃんです。
それも男の子と女の子、しかもめちゃくちゃ美景の貴族の大金持ち・・・
ここに元・殺し屋と天才的スリが加わって・・・というわけで、
後の「有閑倶楽部」の下地となったのがよくよくわかるラブコメです。


$MARIA MANIATICA


アクション、ミステリー、SF,その他いろいろな要素をたっぷりと詰め込んで、
エンターティナーぶりを早くも発揮していますが、実はあまり当時の一条作品
としては「らしくない」と評されることも多いらしい。
なにしろどろどろものとか、シンデレラストーリーみたいな感じのものが
多かったですからね。

でも読んだあとにスカッと元気が出るような、こんな作品のほうが
一条ゆかりらしくて、私ははるかに好みですねえ。

70年代半ばから少しずつ描いていったん終了。
ACT.2として83年ころに改めてスタートしたようで、シリーズ1,2の
どちらもが文庫本2冊にわたって収録されています。
当然のように絵はだいぶ異なりますが、どっちも悪くないです。

一条ゆかりは作品中で好んで記憶喪失を使いますが、私の好きな
ほかの作家さんに比べると、イメージ優先というか、医学的根拠とかを
ほとんど調べていないのでは?と思うことばかなりあります。
が、そんなのどーでもいいや、と思わせるパワーがあるんですね。
まあ、好きだから許しちゃう!ってのもあるとは思うけど。

還暦を越えてもなお、トップの中でもひときわ輝くトップ作家のひとり
ですものね。これからもますます活躍していただきたいものです。
この方見ていると、年なんて記号に過ぎないと思います。
漫画もいいけど、エッセイはもう最高に面白いです!

こいきな奴ら 1 (集英社文庫―コミック版)/一条 ゆかり

¥610
Amazon.co.jp

こいきな奴ら 2 (集英社文庫―コミック版)/一条 ゆかり

¥610
Amazon.co.jp