今週の読書 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

暑さのせいかすっかり怠惰になって、ブログも全然書いてません。

本も今週はどうも進み具合がいまいちだったな~。


羊男のクリスマス (講談社文庫)/村上 春樹
¥580
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うーん、きっと好きな本ではないだろうと思いながら買ってしまった。

やっぱり・・・ダメでした。

これは、「村上春樹」というカフカ賞受賞者だから出版されたと思うけど、

素人が書いたら、はあそうですか・・・って感じかなと思います。

 

児童書・絵本のコレクターの私でもあるけれども、

いかにも!の絵本は嫌いなんですね。

人気のあった「ずっと好きだよ」とか、ああいうのはモロ苦手。

で、その好悪のボーダーはすごくあいまいなのだけど、見た瞬間に決まります。

すごく感情的なものなので、説明はつけられません。


とにかく「大人のための童話」なんて書いてあるとかなり恥ずかしいのです。

以前読んだ森博嗣さんの「悪戯王子」なんてのもそうだけど、絶対に人前で

読みたくない本のまず筆頭に挙げられるかな・・・・。

それでもあえて読む、その自分がヨクワカラナイけど。

わかって下さる方いる?


エスの解放 (花とゆめCOMICS 149)/倉多 江美
Maria maniatica
¥378
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80年発行のコミックスでした。久々に読んだ~。

独特の世界を持つ、倉田江美です。
シュールというかナンというか、すごくコアな方で、マニアック。
シンプルな絵柄は、少女漫画のそれとはかなり異なります 。
 
 
ギャグ漫画が多かったそうですが、私が持っているのはこれと
「樹の実・草の実」というこれまた、シリアスなものだったので
印象はどちらかというと、ダークな感じです。
 
この「エス」が何を意味するのか?
精神のエスなのか、心理のエスなのか?
説明のないままですが、ホラーのようにも、深層心理を扱った
もののようにもとらえられる不思議な作品でした。

 

生まれてすぐになくなった双子の妹には脳がなかった。

それを知って以来、彼女の頭のどこからか「おまえ」と呼ぶ声が聞こえる。

同級生の叔父である心理学者によって、救われたかのように見えるけど

完全に解決しないまま終わっています。

萩尾望都の「アロイス」や「半身」にも通じるものを感じます。

 

 

昔はすごく面白いと思って読んだ記憶があるけど、今の私は

精神世界を扱ったものは受け入れがたいので、微妙かな。

 
空の色ににている (ぶーけコミックス)/内田 善美
Maria maniatica
¥377
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たまたま「花の24年組」のグルっぽの掲示板で話題になっていたので

こちらも久々に読みました。

 

内田作品で私の記憶にあるのはこれ以外にはひとつもなく、それほど

好きな作家ではなかったと思うのに、なぜこれが手元にあるのか不思議です。

でも今読み直すと、すごくいいです、このお話し!!


絵がうまいのは昔から認めていましたが、背景、なかでも植物とか

冠木門のある日本家屋とか、すごく素敵です。

特に、本棚に並んだ本の描写が、超・私好みだった~!!

人物については、上の写真でもお分かりのように、ちょっと面長な感じで

倉田江美とはまた別の意味で、あまり少女漫画っぽくない印象です。

そして、笑顔も、怒りの顔もいずれも無表情な能面のような印象を私は持ってます。


こちらはすごく哲学的なお話・・・人や動物との出会いと死、無限の存在、自然、

そういうものがいろいろ関わりあいながら、15歳の高校1年の純情な少年の

約1年間が描かれてます。

2年生の女の子にあこがれるんだけど、この出会いがね、いつも自分の借りる本の

前に名前の書いてある子だった・・という、ジブリ映画にもこんなのがあるそうですが

こちらは80年の作品なので、多分先でしょう。どうでもいいけど。


こんな高尚な高校生がいたのかっていうのは「エースをねらえ」などを今見ても思うけど、

イマドキの若者よりはずっとものを考えていたのは、実感としてあるし、だから単に

憧れの女の子がいて~とかそんな単純なお話じゃありません。

でもとても私の能力では、このよさを解説しきれないわ~・・・。

 

とにかく思うのは作家自体にもこの時代、すごく知性とか品格があったということです。

お話の中には、浅黄色、勿忘草色、すみれ色・・・などなど色の名が和名で出てきたり、

野の花の名前を延々と語る場面があって、このあたりがワタクシのツボでした。


残念ながら、この方は絶筆されたそうで、もう作品もかなり入手困難なようです。

ブックオフで見かけたらぜひ私に教えてね!



回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)/村上 春樹

¥420
Amazon.co.jp

オトモダチのイチオシだったので、是非にと思って探して読みました。
うん、これはいいです。私好み。

村上春樹が出会った人から聞いた、ほぼ実話とあるけど、どうかな。
そういう設定の小説なのか・・・それは私にはもうわからないけど、
少なくとも、この感じは、村上春樹完全オリジナルの小説よりもずっといいと思う。

まだ、そうたくさん読んだわけではないけど、ここまで読んでみて
私の好きな村上作品と言うのは、翻訳ものであったり、エッセイであったり、
あるいは今回のこの作品のように、誰かの実話を脚色したものであったり、と
事実と創作があいまいなもの、もしくは完全に他人の作品に手を加えたものの
ようなのですね。

完全?オリジナルの小説はまだわずかしか読んでいないけど、どうも
私はあの設定がどうしてもなじめない。
つまり、心身のいずれか、あるいは両方になにか欠けるものがある人物が
登場するところですかね。
誤解を招きそうなので、表現するのに躊躇がありますが、あえて言うなら
「特殊な設定」のものでの小説といったらいいかな。
(決して実在のそういう方たちを否定するものではありません)
やはりこういう小説を描く村上春樹に対して、私は「実体」を感じることができないし、
小説だから、こんなものだよね・・・という共感も持てないのでした。

で、この「回転木馬の・・」ですが、私が気に入ったのは「タクシーに乗った男」という
画廊のオーナーの女性の体験談を基にしたお話し。
これ読んで思い出したのが、このレーピンの作品「忘れえぬ女(ひと)」。
この小説全編通したイメージもこんな感じ。

Maria maniatica

 

それにしても、小説家って、本当に何もかもを捨てる覚悟がないとできないものですね。
つくづく思いました。

 
さてさて、私はこんな検定があることを知りました。ブンコ検定だって。

https://net.kentei-uketsuke.com/regist/bunko.asp

もう、本屋さんでは「新潮」「角川」「集英社」の100冊、あるいはそれに準じる
各社のオススメ本のリーフレットが手に入りますので、まずそれで予習してからどうぞ~。
私は例題を試してみたけど、半分しかできなかった。クヤシ~!!

ではでは、また来週。
ごきげんよう~♪