1989年3月23日
(NO.2)
私も歩きながら何度も誘惑に負けそうになった。
負けなかったが必然的に高級ホテルに泊まるはめになった。
道を聞いたり、電話したりはスペイン語だからわかるけど
ヨーロッパ中を何カ月もかけて旅行をする人というのは
すごいんだなあと尊敬してしまう。各国、皆言語が違うんだから。
私はこれからドイツに行くつもりだけど、それだってかなり気が重いのです。
話してもらう英語はわかるけど話そうとすると西英入り混じってしまうのです。
バスの車窓から外を見ているとアンダルシアに近付いていくのがよくわかります。
サラマンカのあるCastilla y leon地方は乾いた緑だけなのに
エクストレマドゥーラに入ると
色がものすごく濃く、つやがあります。
私は緑が好きでバッグや靴も結構持っているのですが、微妙にどれも色が
違っており緑で統一したり組み合わせたりするのはとても難しい。
それと同じように、この地方に入ると、こんなにたくさん緑には種類が
あるのだなあと思います。
まだ街は見てないから何とも言えないけど、この街を観光コースに入れる人は
少ないでしょうが、時間があればまわってみる価値はありそうです。
観光地なんだけど、アリカンテやトレドとも違う。
もっと素朴な感じです。人もやさしい。
話し言葉はもう丸きりアンダルシアと同じで、Sは全く発音してないようです。
土曜か日曜に帰る予定ですがまだわからない。
ここからバスで1時間のサフラという街も、街全体がナショナル・モニュメントに
指定されているということだし行ってみたい。でもホテルがあるかどうか。
しかし最近私は全くあせらなくなってしまった。
前は学校も駅も約束も10分前にはついていたのに今はぎりぎりになってしまった。
いつも何とかなるさ、という感覚で実はフランクフルト行きのキップも買ってない。
知り合ったドイツ人が車に乗せて行ってくれるといってくれているし、
どうしようかなあ、などとあと1週間と少ししかないのに何も考えていない、
というよりも「帰る」という実感が全くないのです。
先日カイと飲みに行って「いつドイツに行くの?」と聞かれ、
「わからない。まだ何もしてない」と言ったら呆れられてしまった。
飛行機の席もまだ取れないし。どうなることやら。 Que sera?です。
つづく・・・・

