最近、思うところあって、

法律以外の書籍を幾つか読んだ。


意図はしてないんだけど、いずれも「東欧系」(?)の書籍。



まず今年7月に亡くなったアゴタ・クリストフ(Agota Kristof)の三部作。


『悪童日記』、『ふたりの証拠』、『第三の嘘』(いずれも早川書房)


私は彼女のことを全く知らなかったのだが、

或るきっかけで薦められ(あそこまで熱烈に本を薦められたことはかつて無かった…)、

順番に読んでみた。


一応三冊は「続きもの」なんだけど、それぞれが独立した作品で、

それぞれ作風も形式も大きく異なる。


小説というジャンル自体読むのは久しぶりだったのだが、

非常に強烈な作品で、

心揺さぶられる内容。非常に面白かった。


個人的に、数年前から、「芸術・文学作品における『現実』とは何か」という問題意識というか関心があって、

その関心にも刺激を与えられる内容だったと思う。



ただ、三冊目に関しては、

一冊目、二冊目で与えられた「謎」への「解答」として位置付けて読むとなると、やや陳腐か。

一応「続きもの」とはしつつも、読む側が自由に解釈して楽しむ向きの作品とも思った。


三部作とは別の『昨日』も購入したけどまだ読んでない。




つぎに、イビチャ・オシム関連本。


オシムといえば、以前に私も、名著『オシムの言葉』(木村元彦・著)に感動したクチであるが、


最近なんとなくイビチャ・オシムが気になって、

Amazonで検索したらオシム自身の名義の作品もあったりして、

ドバッと購入してみたんだけど、


オシム自身の本は、最近の日本代表について語ってるばかりで、

こちら側の関心とは少し離れたものだった。

(やはりマスコミはオシムのキャラ売りみたいのが一般的なのか。単に金科玉条にするみたいな)


こちらとしては、そういうオシムの一つ一つの言葉の背後にあるものに関心がった。


その関心に応えるものとして、

代表時代のオシムの通訳だった千田善の著書二冊に巡りあった。


『オシムの伝言』(白水社,2009年)と『オシムの戦術』(中央公論新社,2010年)。


前者は少し前に読んだんだけど、『オシムの言葉』の続編と捉えてよいと思う。


オシムの代表での日々の記録が素材だが、

その羅列で終わっておらず、エピソードを通じてオシムの内面、背景に迫る内容となっている。


オシム・ジャパンとは何だったのかを知るうえでは、この本が基本的な文献なのかも。


後者は、前者の姉妹編といえる内容で、オシムの日本代表での指導内容・采配を、

オシムの基本的な考え方に遡って説明するものといえる。


直接の素材は日本代表だけれども、

「オシム・ジャパン」というよりも、もっと深く「オシム・サッカー」を知ることができる行き届いた分析なので、

これを読めばオシム信者度が深まること請け合い。