考えられないほど物凄い貧乏で、この現代にいつも垢まみれな奴だった。戦時中のドラマに出てきそうな出で立ちと言えばわかりやすいか。
しかも、親の方針でほとんど学校にも来ておらず、たまに来れば貧乏を馬鹿にされるから、また来なくなる悪循環。
住んでいたのはもちろんスラム街だ。当時は、うちの田舎でもスラム街は有った。今またまに通るけど、まだ住んでる人たちもいるね。
で、恥ずかしながら、俺も先頭切って馬鹿にしてたクチで、彼はきっと俺のことが大嫌いだろう。それかおぼえてないか、どちらかだと思う。
そんな彼は、ある日突然変身する。
高校(俺とは別)に入り、何だか忘れたけど部活を始め、しまいには生徒会長まで務め、何が悔しいって、高校ではモテモテだったらしい。あのスラムのバラック小屋に連れ込み放題www
卒業後は知らないけど、まあまともに生きていることかと。同じ中学校の同級生は高校でも誰も彼と関わりを持ちたくなかったので、誰も行先を知らないようだ。
そんな彼が夢に出てきたわけだ。
夢の中で一緒に銭湯か温泉のような大きな風呂に行って俺は優しく彼にこう言った。
「汚ぇーから垢を全部落とせ」
とwww
まるで反省してない夢だった。。