拳銃の弾ね。
昔、会社の社員旅行でハワイに行った時、観光用の射撃場に行ったわけよ。色んな銃を撃たせてもらったんだけど、その中に小さいピストルがあったのね。確か22口径のリボルバーだと思ったんだけど、その弾を込める時に1発失敬してポケットに入れてお持ち帰り。
簡単に書くと、それをデニムのポケットに入れたまま飛行機に乗り、ホノルル空港を通過、成田も無事に通過。何もなく、普通にスルー。もう25年以上前の話とは言え、良く通過できたなーww
しかし、その後数年が過ぎ、シャブでパクらた時に家のガサ入れで発見されるという間抜けなオチが。しかも、俺さえもそんなん持ってたことを忘れてた。出てきたときは、アレか~って思い出したけどね。
待っていたのはシャブの取り調べより厳しい取り調べ。余談だけど、取り調べに行けば違う空気でジュースは飲めるしタバコも吸えるので、取り調べ自体は大歓迎だった。同房の奴らからもうらやましがれたな。
ただ、シャブだけだったら執行猶予確実なんだけど、余罪で銃刀法違反が付くからこりゃヤベーぞ、内心焦ってた俺w
拳銃の所持は初犯でも最低3年は食らうことは知っていたが、弾だけってどうなのよ、とわからなかった。デコに聞いても教えてくれないでニヤニヤしてるだけ。あったまにきたから本当のことは喋らかなった。やつらが知りたいのは入手経路なんだけど、結局、こちらは書類送検のみで不起訴で終わったので、結論を言えば裁判には影響しなかった。
裁判で執行猶予付きの判決が出たのでその場で釈放なんだけど、署まで乗せてってくれるっつーから、送ってもらって荷物を引き取って帰ろうかと思ったら、生安のデコ助がおいでおいでと手招き。もちろん嫌な予感しかしない。
「こないだのマメ(弾丸)の件だけどさぁ、他にも何か知ってんだろ?もし何かあったら呼ぶから協力してくれないかなぁ。」
俺には何も無いっていうので快諾。てか、快諾以外の選択肢を持っている奴はいないと思うww
実際にその後、2度ほど呼び出されたが、役に立つことは無かったと思う。その時のデコ助はとてもいい人でね、刑事の裏話や銃器関係の捜査のぶっちゃけ話をしてくれて面白かったので、協力してやろうと思ったものさ。それは彼の捜査手法(親近感を植え付けて仲間に引き入れる)だったんだとも思うけど、いくつかネタを渡してそれで終わり。美味しいネタも1つ2つは有ったと思う。
そのネタは調書にもなっている正式なものなので、場合によってはそこから何かしらの捜査が行われたと思う。どうなったかまでは知らないけどね。
でも、それまで長髪だった俺は、バッサリと髪の毛を切り、菓子折り持って生活安全課に挨拶に行ったよ。あと、同房だった奴らに頼まれてた本とかを差し入れしてさ。
それ以来、デコ助の厄介になったのは一度や二度じゃないが、幸いなことにパクられてはいない。ギリギリセーフは有ったけどねww