ただ、今は郵便局が年賀状を宣伝し、日本郵便の収益システムに組み込まれている。その売り上げは郵便局の年間売り上げのおよそ12%に及ぶ。ちなみに、約20億通売れるらしい。余談だが、これでもこの20年で半減してるとか。
ともかく、その配達は年明けの数日に集中する。一つの家庭に1通配達するのも100通配達するのも手間はほぼ同じ。ということは、数がまとまる年賀状の場合、1通あたりの配達単価はグッと下がるわけで、仕分けや配達のアルバイトを雇ってもお釣りが来るだろう。利益率は売り上げの比率より高くなるのは自明の理。
厳密な計算はしていないが、ざっくり年賀状が日本郵便全体の20%の利益を生むとしよう。日本国民全てが日本郵便の年賀状をやめれば日本郵便は潰れるかもしれない。いや、俺は潰れて欲しいんだけどねw
そして、何がいけないって、年賀はがきの販売ノルマだ。
実は親戚に郵便局員がいるのだが、彼のノルマは2万枚だ。うちで100枚くらい買っていたのだが、少しでごめんねーって言っても、助かるとすごく喜んでいた。そして、ゆうパックで送られてくる。送るコスト無視www
ノルマは局によって異なるらしいのだが、スーパーや何かのイベント会場等で臨時で年賀はがきを販売しているのを見たことがないだろうか?
あれ、売れていない局員が、上から命じられて売らされているということでした。最後は自腹でございます。かわいそ過ぎるだろ、これ。
出す側の方に視点を向けてみると、昔は印刷なんて家じゃできなかったから、せいぜい芋版でスタンプ押して、あとは手書きだった。中にはプリントゴッコという文明の利器を持ってるやつもいたが、殆どの家庭は手書きだろう。
今は多くの人が印刷だと思う。俺もそう。そして、子どもができると、こちらも子どもの成長を知らせようと思って子どもを印刷したがる。素材として楽だしね。ところがだ、これが非常に危険。
受け取る側に
・子どもができない夫婦
・婚期を逃した女
・その他色々
こんな方々に子どもの年賀状を送ると、新年早々どよーんと落ちると思って、子どもの年賀状は避けるようにしていた。まずこの選別がめんどくさい。。
俺自身は、遠くてなかなか会えない友達の子の成長っぷりを見るのが楽しみだからいいんだけど、それは俺が子宝に恵まれたからこそだと思う。
思想として作らない方々はいいとして、欲しいのにできない人の苦しみは筆舌に尽くしがたいと思うので、そういう方に呑気に子どもの年賀状なんて出したくないじゃん?
あ、結婚したくてできない女には、そこまで気を使わない。少なくとも俺の周りでは本人に問題が有る人しかいないから。それでも子どもの年賀状は送らない程度の配慮はするw
そんでね、そういうのを考慮してグループを分けたり、何種類かの年賀状を作るのが面倒に感じててさ。年末になると年賀状に追われたりしてさ、この正月はたまたま喪中になってしまったのでこの機に年賀状を廃止することにしました。ちなみに、喪中のお知らせも出していないです。
一応、SNSでは喪中も年賀状全廃もそういうことですと告知したけど、SNSで繋がっていない方々から何通かは来ちゃうので、来たものに関しては相手を選んで4通だけ年賀状を返しました。来年は全廃予定。
面倒というのももちろんだけど、俺もそろそろ終活をしていかないといけないので、その一環でもあります。
この際、不義理を働いても全廃します。どこかで断ち切らないと往復ビンタになっちゃってキリないから。
昔
「あけおめ!ことよろ!」
とメールで済ませることに批判的だったけど、もはやその方が合理的かつ、むしろ日本の心を失っていないと思えてならない今日この頃である。