矯正施設とは、いわゆる刑務所など、犯罪者の更生のために設けられた施設のことである。大人になってからの犯罪は、生活(金儲け)のためということが多いのでアレだけど、少年時の犯罪は、どちらかと言うと、やり場のない怒りというかフラストレーションと言うか、溜まったものを吐き出すした結果であることが多い気がする。
俺も刑務所と少年院は入ったことは無いけれど、他は一通り経験したか?
経験上思うけど、あんなもの、矯正としてはほぼ役に立たない。むしろ、悪の知識と新たな悪の仲間を仕入れて犯罪傾向が進行するだけだと思うわ。
少年はモンゴルの遊牧民に1か月くらい預けるだけでいい人間になって帰ってくると思う。大人は生活がかかってたりするからダメだけどね。モンゴルと言うのは例えの一つだけど、彼ら少年犯罪者に足りていないのは「愛」、それだけだと思う。
例えば、俺は18歳の時に横浜少年鑑別所に行く羽目になったんだけど、そこで過ごした21日間に同室になった連中は、みんな素直で義理堅く、人としていい奴だった。ただ、俺以外の全員が片親、あるいは親なし。
俺が大人になって関わった不良少年少女も、その多くは同様の家族構成だった。そして、同様に皆いい奴だった。
愛が足りないんだよ、きっと。
彼らは不器用だ。自分に降りかかってしまった「愛が足りない」という災難を切り抜ける術も持っていない。ならば、無償の愛に満ち溢れた場所に連れて行ってあげればいい。簡単に言えば、別れる時に涙するような環境に一定期間放り込めばいいってことさ。
全員は無理。でも、一定の割合で更生する奴が発生するに違いない。あんな力で押さえつける方法での矯正は時代遅れだよ。そんなの覚悟の上で犯罪を犯すんだから。逮捕上等でやってる奴に力づくなんて意味を持たないと思うんだが。
昔、世界ウルルン滞在記を見てて、いつもそう思ってた。しばらくそんな事も考えずに行きていたけど、昨日、似たような番組で中国の山奥の村に住む企画をやっていて、ふとこのことを思い出したのだった。それだけ。