パンチ君は、出てきてから完全にシャ○漬けです。
留置で一緒だった時から、やるとは聞いてたけど、ここまでとは。
もっとも、狂ってるヤツは、もっと狂ってますけどね。
パネェっすよ。
その後、結局俺は歌舞伎町のAさんにくっついて回り、
小金を稼ぎ→パチスロかポーカーと言う日々。
その時は人生に希望も何も無かったし、
賭け事やってる時と、色んな女とヤってる時だけが
生きてるのを実感できたかな。
決してパンチ君を笑えないような人間でしたよ。
そんなある日、またしてもパンチ君から着信です。
「あのさぁ、前に言ってたポンプ買える店、どこだっけ?」
マジ、ふざけてます(笑)
「門前仲町の○○だよ。あとは自分で調べな。」
教える俺も俺ですが、正直言うと、
食い過ぎて逝っちゃうか、パクられるのを望んでました。
だから教えるのです。もっと食ってもらう為にね。
それから数日後、また電話です。
「今どこにいる?
ちょっと会ってくれないかな?
マジでヤベぇんだよ…」
何だかわからんけど、切迫した事態だったようなので、
吉祥寺まで迎えに来てくれるならいいよ、と。
彼はその時、三鷹駅近くに住んでいたので車ですぐです。
で、会ったのですが、完全に半病人。
(俺もパクられた時はそんな感じだったが)
経験上、一日に1g近く食わないとこうなりません。
話を聞くと、
「どうも尾行と盗聴されてるようだ。
部屋にいても、絶対に天井裏からのぞき見されてる。
今も来る時、デカに追われてたのを巻いてきた。」
と、完全にイッてます(笑)
で
「助けてくれよ…」
だとさ。
どんだけ典型的なポン中なんだよ…
教科書通りの狂い方じゃねーか(笑)
しかも、留置で一緒だった時に、笑い話にした話じゃん。
好きなメシをおごってくれるって言うので、
お気に入りだったしゃぶしゃぶ屋に行き、
君は今、狂っているんだよ。
過去にネタにして笑った話だろ?
と言う事を教える。
それで安心したようだ。
そこでパンチ君は彼女を呼び出す。
安心したので、これから自宅へ帰ると言う。
翌日、チョイと用事が有って、高田馬場へ行ったのだが…
裏通りで何故かパンチ君の彼女発見(笑)
向こうは気づいていないようなので、そのまま見てた。
数分後、パンチ君が近くのマンションから出てきて、
そのまま車で走り去った。
そのマンション、イラン人の売人が受け渡しに使ってたマンションです。
そう言えば、何かの時に教えた覚えが有ったな~。
安心したら、すぐにネタ買いに行くのかよ。
完全なるポン中だな。
一緒にいると悲惨な目に遭う気がする。
もうコイツとは縁を切ろう…
そう決意したのでした。