北京五輪の水泳日本チームですが、水着問題で揺れていますね。
日本水泳連盟の契約の関係で、日本選手は世界最速の水着「レーザーレーサー(以下、LR)」が着れないそうな。正確に言えば、ミズノ、アシックス、デサントから選ぶ契約なんだとさ。(現段階ではね)
コーチの言葉を借りると
「国内では、LRを着ると速くなるという言い方をするが、着なければ勝負にならないという言い方が適当」
だとさ。
こんな騒ぎの中、救世主のように現れた「山本化学工業」という会社。タコヤキラバーという素材を開発。LRの素材より水中での抵抗が少ないんだと。
「タコヤキラバーを無償で提供する。会社のロゴも入れなくていいから是非使ってくれ」と言ってきたわけさ。
このタコヤキラバー、実はナイキ等の海外メーカーから引き合いが有ったらしいが断った山本科学工業。
「商売的には大きいが、うちの素材の水着で、外国の選手に勝たれるのが一番寂しい」
と社長。カッコイイ。
しかし、国内メーカーの新しい試作品にはタコヤキラバーは少ししか使われていない。なぜならば、各国内メーカーは生地屋とのしがらみが有るだろうし、更に…
LRが話題になる以前、山本化学工業の社長が国内メーカーに売り込みに行ったら、けんもほろろに断られたんだって。中小企業なんか相手にできないと馬鹿にした態度で。
日本の中小企業には、世界にも真似のできない技術や製品を持っているところが少なくない。ミズノ、アシックス、デサントの開発部は、そんな中小企業に負けたわけですよ。そりゃあ無償提供ったって受け入れられないわな。プライドが邪魔して(笑)
で、今日、競泳のジャパンオープンが開催され、LRを着用した選手達が5つの日本新記録。
ここまでハッキリしちゃったらさぁ、国内メーカーのミズノ、アシックス、デサントは白旗上げなよ。でも、白旗上げるなんてできないんだろうな。メンツが有るだろうから。
まあ、ダメな政治の国にはダメな企業が育つって事ですよ。
個人的には、タコヤキラバー100%の水着で勝利する日本選手を見たい。