最近、ちょっとしたことで中国人数名と一緒にいる。もちろん日本人もいるが、中国人3人と日本人2人(俺含む)ですよ。
たった5人のチームなので、すぐに仲良くなった。その中の1人とは宿舎も同じ(部屋は違うよ)で、特に仲良くなり、昨日一昨日と飲みに行って、色んな話をした。
彼はもう10年以上日本に住み、まだ20代の若さで首都圏に一軒家を買い、車はランクルだ。そんな話を聞くと、悪いことをして稼いでいるとすぐ思ってしまうのが俺の悪い癖なのだが、そうじゃない。
彼は真面目なのだ。真面目で勤勉。
家も車もローン。つまり、ローンが通る属性なんだよ。日本人の20代で、住宅ローンとランクルのローンを通そうって考える奴は何人いるだろうな?
昔、日本人は世界中から勤勉だと言われていた。しかし、いつの日か労働者を保護する様々な法律が次から次へと制定され、権利ばかりを主張するようになり、少し何かあればすぐに問題になる。それが当たり前になってしまった。
また日本人の勤勉さ、と言うのは、割と自己満足に近いところもあったと思う。もしくは、会社のため、社会のため、と言うような自分の属性に捧げるようなところもあったと思う。結果として、それで日本は発展し、経済的にも潤い、個人の所得も上がった。いわゆる団塊の世代の活躍だな。
その勤勉さが原動力の一つとなり、世界でも有数の金持ち国家に押し上げたことは疑いようのない真実だと思う。異論はあるか?
ところが、中国人の勤勉さと言うのは、同じ勤勉でも少しベクトルが違う。彼らは100%金にコミットしているのだ。
勤勉に働けば金になる
彼らはこう考えている。だから理不尽に耐えながら真面目に働く。俺が飲んだ彼は現場の職人だが、やはり中国人だからと何かと不利になるらしい。それでも技術を習得して、先に述べたような生活をゲットした。
彼の故郷は中国でも比較的大きな都市である。それでも高卒で就職すると月に4万円程度の給料しかもらえず、それが嫌だった彼は、高校を出てすぐに東京に来た。そして、インチキ日本語学校に通い、働きまくった。まあ、これはこれで違法だけどw
今は在留資格を持っていて、中国人女性と結婚して子どもも生まれ、前述のような生活をしている。そして、さらに稼ぐべく良い意味でギラギラしている。
悪いことはしないのか?と訊いたら「そんな話はいくらでもあるけど、絶対にやらない」と。
まず、何かあればすぐに在留資格を失う。そして家族は路頭に迷うし、他の中国人に迷惑をかける。自分が原因で「これだから中国人は」と言われるのがとにかく嫌らしい。
ならば、日本人に帰化すれば?そんな人、いくらでもいるんだから。
と尋ねれば、そんな気はないらしい。中国にいる親が悲しむし、今度は中国に行くのが大変になる、と。だから、先々は在留許可ではなく、永住権を取得して日本に住み続けたいと。中国に住むつもりは一切無い。
もちろん、永住権は品行方正な外国人にしか与えられない。条件はかなり厳しい。在留許可だって厳しいけどね。
日本人の団塊ジュニア、まさしく俺の年齢くらいなんだけど、団塊ジュニアの中でも俺の少し先輩から俺くらいまでの世代は、バブル景気もあったりして、正直イージーに生きてこれた。そして、その後の世代も就職氷河期とかあったとは言え、あれでもまだ世界的に見たらイージーモードだ。そしてゆとり世代以降については言うまでもない。
もうね、日本人は中国人には永遠に勝てないと思う。今の北京とか上海の写真を見てみなよ。
そして、中国人、中国製品なんかをバカにする日本人は多いけど、あれは改めた方がいい。好き嫌いはいいと思うけどね。バカにするのは負け犬の遠吠えだぜ?いや、負け犬にすらなれていない、過去の栄光しか見えていない単なる哀れな人だよ。iPhoneだって中国製なのに。
俺は元々中国人が嫌いで、今現在もそれは変わらないが、個々の付き合いはまた別。これは中国人に限らないけどね。