平成13年に北海道遺産に指定された
稚内港北防波堤ドームのマンホール。
樺太との北方交通に使われていた稚内港。
港の防波堤や岸壁の整備を進めるにあたっての妨げとなったのが強風による高波だったそうです。
そんな稚内築港事務局に北大理工学部卒業後3年しかたっていない若者、土屋実さんが赴任してきます。
彼の卒論は「コンクリートアーチ橋梁の設計」
3年目の若者に図面設計・強度計算・現場の指揮を任せたというのだから、すごいですよね。
北防波堤ドームの完成は昭和11年ですが
若い人が自由に設計したその姿は今見てもとても美しい!
昭和13年には北防波堤ドームに列車と船の乗り換え用駅「稚内桟橋駅」が作られましたが
太平洋戦争終戦で樺太航路が途絶え、駅も閉鎖されました。
経年劣化のため取り壊すという声も上がったようですが
世界的にも珍しい構造であるため改修保存され今日に至っています。