1752☆八木山動物公園・シジュウカラガン | まのつくものが、すき

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シジュウカラと同じでほっぺが白い
シジュウカラガン。

ほっぺが白いのは大人の証拠で
子どものお顔は真っ黒らしいよ。


渡り鳥のシジュウカラガン。

かつては北海道の北東にある千島列島で繁殖して
越冬のために宮城県の伊豆沼などに来ていたようですが
人間が千島列島に毛皮を取る目的でキツネを放ってしまったために
どんどん減って遂には絶滅危惧種になってしまいました。

なんでもシジュウカラガンはヒナの間と
羽の生え変わり時期は上手に飛べなくなるので
キツネに狙われちゃうんですって。


そこで1983年から八木山動物公園と日本雁を守る会が
「子育て地を整備しました!冬にはお子様と一緒に改めて日本にお越しいただければ幸甚です」と
キツネのいない千島列島へシジュウカラガンの番たちを放鳥。

何年も放鳥しながら、放鳥するシジュウカラガンの年齢が
何歳だと日本に渡って来やすいのかなどを分析しました。
2歳未満の若い子が戻って来やすいらしいよ。帰省本能?刷り込み??

最初は数羽しか戻ってこなかったものの
2008年度に49羽、2013年度に576羽、2014年度に1千羽
2016年には2千羽以上が日本へ来たんですって。

種の維持に最低必要なのが1千羽だそうなので
絶滅の危機を少し脱したようです。

人間のせいで絶滅の危機に瀕したシジュウカラガン
これからも保護活動がうまくいくといいね。