奥松島、旧桃生郡鳴瀬町のマンホール。
大きな貝塚のある風光明媚な町。
まんなかのちびっこは縄文村歴史資料館のキャラクター・ゲンちゃんだそうです。
合併前は町のキャラクターだったとか。

まわりはヒトデとかわかめとか海の生き物。
2011年3月11日。
あの日わたしは新幹線にのっていたので、どれだけ地面が揺れたのかを知らない。
ただすうっとゆっくりとした動作で新幹線は停車して、長い間動かなくなった。
下りの電車は超満員だったなーとか払い戻しの列はみんなお行儀よく並んでいたなーとか
そういうことはわかるけれど、その程度。
だから自分の目で見てみたかった。
JR仙石線の松島海岸駅以降は今も電車は走っていない。
かつて駅があった場所にはバス停がある。
線路や駅を内陸にうつす工事をしているそう。
もちろん駅員さんもいないから券売機のある松島海岸駅で帰りの切符を買って代行バスの旅。


野蒜(のびる)駅。新聞記事をよんではじめて知った場所。
ここで降りて適当に歩き回ろうと考えていたら、語り部の女性に話しかけられた。
冷たいお茶をくれて、当日のこととか今のこととかいろんなことを教えてくれた。

もう使われることのない線路。
きっと松島海岸から野蒜までの区間は車窓から海を臨んで絶景だったんだろうな。

津波にさらわれることなく残った砂浜。
その先には海。

運河をわたる橋の手すりはまだ手つかずのまま。
窓ガラスのないコンビニや基礎だけのこった住居跡。
わたしの日常生活では震災はすっかり過去のものになっていたけど、ここでは今現在のことでした。

こんな状態だから、マンホールのゲンちゃんがかなしくって。
けど、普段のほほんと暮らしているわたしがかなしんだところで何の意味もなさないから
これからちょくちょく東北を訪れて現地で生きたお金を使おうと決めました。
というわけで、今年は福島。
またたくさん桃をもらってきます☆