第5回『告白』 | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです


NHK大河『光る君へ』感想ブログです
注意⚠️ネタバレ

 画像はNHK公式サイトから借用
 役者名は敬称略にすることをお許し下さい 

今週は体調が整わず
思うようなブログが書けませんでした

病人のため これから先も
同様のことがあると思います
申し訳ありません
自分でも本当に残念です



「五節の舞姫」たちは、帝だけでなく

上級貴族の方々からの誘いもあるようですね


肇子さまは「お顔の四角いあの方」

侍従宰相さまの目に留まったみたいです


姫たちの人気は、右大臣家の3人のご兄弟

そんなに見目麗しいですかねぇ?w





まひろの寝込む邸に

いかにも胡散臭い 坊主たちがやって来ました


女のほうは

寄坐(よりまし)と呼んでいます

祈祷師が依代(よりしろ)となって

自らの体に神を宿す「神懸り」の儀式を

巫(かんなぎ)といいます

これを掌る女性が「巫女」のはじまり

日本神話のアテノウズメの故事

魏志倭人伝の卑弥呼「鬼道で衆を惑わす」

古代に呪術的儀式が、女性の手で行われた

ことがうかがえます



平安時代

天然痘など致死率の高い疫病が流行します

当時 病は 人の怨念や 物の怪が引き起こす

と考えられていたようです


医師(くすし)が治療して回復しない場合

何者かによる呪詛(じゅそ)だとして

僧侶や陰陽師が 祈祷や祓いをしました


因みに、八坂神社の「祇園祭」は

牛頭天王の力で疫病の悪霊を鎮めようとした

御霊会(ごりょうえ)といわれます


昨今のオレオレ詐欺とは違って

病とはそういうものだと

国じゅうが信じていたのですから

胡散臭い坊主も寄坐も

存在が認められちゃうわけですね


ドラマ後半で

右大臣兼家が安倍晴明に

(忯子の)「腹の子を呪詛せよ」を命じ

晴明が断っていましたが

まったく恐ろしい時代です



まひろの弟惟規の乳母・いとが

しようとしていた「水垢離」とは

神仏に祈願するため、冷水を浴びて

体をケガレを去り、清浄にすることです




師貞親王の初登場のシーンでは

為時に対して「変顔」で接するなど

だいじょぶかい?と思わせましたが

もしかしたら、花山天皇

若いながらも政治的手腕を

持ち合わせていたかもしれません


道長たち青年貴族の勉強会においても

評価する声が挙がっていました


僕は『鎌倉殿の13人』の

2代将軍源頼家についても

同じことが言えると思うんです


若い花山天皇や将軍頼家のほうがマシ

周りのオヤジたちの政治はダメダメで

いわゆる既得権益にすがっている感じ


あとは貴族の権力闘争なんですよねー


道長「帝がどなたであろうと変わらない

大事なのは、帝をお支えする者が誰か」


そうなんですけどねー

権威である天皇

権力を持つ貴族

その貴族たちが

いささか力量不足じゃないかと

僕は思っているのですよ



皇太子懐仁親王の母・藤原詮子

「夫に毒を盛った父を 私は生涯許しませぬ」

さらに「裏の手がある」と言い出しました

先の展開が楽しみになりますね




藤原道綱と

その母・寧子

道綱の母というのは

百人一首で知っていましたが

画像はWikipediaより借用


しかし

道綱の母が、藤原兼家の妻だったとは

つまり

藤原道綱が、藤原道長の異母兄弟だったとは

今回のドラマを見て初めて知りましたよ





ま、いつかは

この場面は登場するわけで

いろんなことを知らないままに進んだら

一年間の大河ドラマが

なんじゃらほい?になっちゃいますからねー 



その告白シーンのお膳立てをするのが

謎の男・直秀

いまだに僕にとっては謎が過ぎますw


まずは、道長が素性を明かし

まひろがそれを受け入れます


まひろ

「三郎が道長さまだったから

倒れたのではありません

あなたの隣りに座っていた

男の顔を見たからなのです

あの顔は一生忘れない

6年前

母はあなたの兄に殺されました

私の目の前で」


ここまでは

当たり前の展開でした


すごいのは、ここからです



「あの日、私が三郎に会いたいと思わなければ

あの時、私が走り出さなければ

母は、殺されなかったの

だから、母が死んだのは私のせいなの」


初めて

第5回にして、初めて、まひろが

自分の非を認めたんです


いつもいつも他人を責めてばかりいた

まひろがようやく折れたんです


目覚めたというより

今まで我慢を重ねてきたものが

ここで一気に弾けた感じがします



で、この第5回で

僕が一番びっくりしたこと


道長のセリフ回しが

学芸会ではないんですよ


どうしたんだろ?

演出?


つまり

今までは若い時代を演じるため

わざと下手に振る舞っていたんでしょうか?


これから先

さらに堂々とした

藤原道長を演じることが出来る

そんな予感がしてくるのです


恐ろしい役者

素晴らしい演出


そうであることを期待したいです。。。