人だから | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです


NHK大河『光る君へ』感想ブログです
注意⚠️ネタバレ

 画像はNHK公式サイトから借用
 役者名は敬称略にすることをお許し下さい


まずは  Wikipedia


藤原宣孝

生誕年不詳〜長保3年(1001)

藤原北家高藤流・藤原為輔の子


主な官暦

円融朝

・六位蔵人、左衛門尉

花山朝

・円融院の判官代

・花山帝の蔵人、左衛門尉に転じる

一条朝

・正暦元年(990) 筑前守、筑紫に赴任

・太宰少弐、従五位上、右衛門権佐

・長徳4年(998) 山城守

 この頃、紫式部と結婚

・正五位下

・長保3年(1001) 疫病のため卒去




藤原宣孝と藤原為時(まひろの父)とは

同年配の友人同士

のちに宣孝は

まひろ(紫式部)の夫となるようです

 


第4回『五節の舞姫』から

宣孝とまひろの会話を

書き留めておきます


「身分とは 

 とかく難しいものでございますね

 貴族と民という身分があり

 貴族の中にも格の差がある」

「しかし その身分があるから

 いさかいも争いも起こらずに済むのだ

 もしも それがなくなれば

 万民は競い合い 世は乱れるばかりとなる」


◆僕の意見

身分があるから争いが起こらないというのは

平等主義を否定する階層主義的な考え方で

かなりの暴論ですよね

まひろは、格の低い貴族だと自認していても

平民より上だという選民意識があるんですね

この時点では、三郎のことを平民と思ってる

心のどこかで見下しているかもしれません



「帝が退位され 東宮が即位されれば

 為時殿にも いよいよ日がさしてこよう

 大事な時だ

 父上に迷惑がかからぬようにせねばな」

「私は迷惑な娘でしょうか?」

「そのように聞かれると困るな」


◆僕の意見

やはり家長を立ててこその家族

家長の仕事、それも官職ですから

娘が迷惑をかけるなんて言語道断です


「母上を殺した咎人を突き止めることなく

 私に間者になれという父上の方が

 おかしいと思います」

「間者になれと?どういうことじゃ」

「左大臣家の姫たちの集いに行き

 一の姫の倫子さまが 東宮さまに

 入内されるお気持ちがあるかどうか?

 探ってこいと言われました」


◆僕の意見

父上は間者になれとは言ってません

嫌なら行かなくてよいとのこと

まひろの勝手な妄想が入っていますね


「学問とは何のためにあるのでしょう?

『論語』も『荀子』も『墨子』も

 人の道を説いておりますのに

 誰よりも博学な父上なのに」

「それは、父上も人だからじゃ」


◆僕の意見

まひろは「誰よりも」父上を尊敬してる

もしかしたら「誰よりも」愛してる

その気持をもっと大事にすべきです

「人だからじゃ」

つまり、善人は善人、悪人は悪人じゃなく

人は誰でも、良い面と悪い面を併せ持って

常に揺れているものだという意味でしょう



「それで、そなたは間者になることを

 断ったのじゃな?」

「いいえ」「えっ?」

「自分でもよくわかりません

 父上には震えるほど腹が立つのに

 倫子さまという

 左大臣家のお姫さまには興味があって

 私はどうしたらよいのでしょう」


◆僕の意見

結局、他人には文句ッタレですが

自分のことは省みようとしない

まだまだ子供ということでしょう







こちらも Wikipedia


藤原為時

天暦3年(949)頃〜長元2年(1029)頃

藤原北家良門流・藤原雅正の3男

紫式部の父

紀元道を菅原文時に師事し

文章生に挙げられます


主な官暦

円融朝

・蔵人所雑色、播磨権少掾

・東宮(師貞親王)の副侍読

花山朝

・式部丞、六位蔵人

一条朝

・長徳2年(996) 従五位下、越前守叙任

 越前国へ下向(紫式部も同行)

・寛弘6年(1009) 正五位下、左少弁

・寛弘11年(1011) 越後守

・長和3年(1014) 帰京

・長和5年(1016) 三井寺にて出家

・寛仁2年(1018) 

 藤原頼通邸の屏風の料に詩を献じ

 その後の消息不明



花山天皇即位により

12年ぷりに官職に就いた

藤原為時の祝いの宴

その後で

まひろと弟・藤原惟規との会話


「今宵の父上は随分ご機嫌だったな」

「あんな嬉しそうな顔、何年ぶりかで見たわ

 小さい頃は父上のことが大好きで

 よく遊んでもらってたのよ 懐かしいわ」

「大丈夫?姉上いつもと違い過ぎだけど」

「人だから そういうこともあるのよ

 明日になれば また父上に腹が立つわ

 きっと」


◆僕の意見

そう、父上のことが大好きだと

素直に認めたほうが楽なのにねー


宣孝から教わった「人だから」説

早くも使いこなしているのは凄い!!


他人から得た知識を自分のものとし

それを表現できるところが

彼女の生まれ持った才能と言えるでしょう


「人だから」説

人は皆、

善いこともすれば

時には悪いこともする

常に揺れているものだ


もしかしたら

今回の大河『光る君へ』に登場する人物は

皆が皆、そう描かれるのかもしれません


SNS等を読むと

初回で ちやはを殺めた藤原道兼は

極悪非道のヒールとして非難轟々でしたが

第2回では、同情する意見も出ていました


登場人物がそれぞれ

この先どう変わっていくのか

楽しみに観ていきたいと思います



今回は、こんなところです。。。



あとで書き直すかもしれません💦💦💦