時政の愚行 | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです


注意●ネタバレあり
◎大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
第36回『武士の鑑』あらすじ&感想その4

北条時政〈坂東彌十郎〉


時政の視線で

今回のドラマの流れを見てみましょう


畠山重忠討伐について

和田義盛、三浦義村らに協力を求めた席


時政にとっては娘婿の一人

稲毛重成には

武蔵惣検校職のポストをちらつかせています

勝手な人事構想がイヤラシイ


そして一同に

まずは重忠の息子

畠山重保を人質に取るよう命じました



和田「手向かいしなければ命は取らぬ」

とは言ったものの

そういうわけにはいかなかったみたいです


■ONE of 今週の退場者

畠山重保〈杉田雷麟〉敗死(享年不詳)


時政「重保は殺すなと申したはずじゃ」

(そんなあまいもんじゃないのよw)

義村「やらなければやられていた」

和田「坂東武者の名に恥じない

立派な最期でござった」



りく(牧の方)〈宮沢りえ〉


これまでは

時政を裏から後押ししていた牧の方が

とうとう軍議に顔を出してしまいました



時房「政範を失った無念はお察しします

だからといって、全てを畠山殿に

押しつけようとするのはよくない」


りく「そんなに私が憎いですか?

憎いからそうやって畠山の肩を持つ

政範がああいうことになって

いい気味だと腹の底で笑っているのだ」


どう考えたって、時房のほうが正論

周りはどうして賛同しないのでしょう?


何度も書いているけれど

義時の本音は「畠山を討ちたい」ですが

和田や三浦義村は発言を控えちゃいましたね


畠山が鶴ヶ峰に陣を敷いたとの報告


義村「腹を括ったな あいつは死ぬ気だ」

りく「だったら望みを叶えてあげましょう」


この発言はちょっと酷過ぎます

さすがに時政も激昂しました


時政「それ以上 口を挟むな!!!

腹を括った兵が どれだけ強いか

お前は知らんのだ」


みんなの前でスゴミを見せたものの

二人になった途端、謝っているのですよー

時政「声を荒げてしまって すまぬ」

だらしないったら、ありゃしない


■ONE of 今週の退場者

足立遠元〈大野泰広〉

この方も執権殿に嫌われたとのことです



鎌倉殿・源実朝〈柿澤勇人〉

北条時政 北条時房〈瀬戸康史〉


時政「畠山重忠が謀反 無事 鎮め申した」

時房「重忠は愛甲三郎季隆が射止めました

間もなく首が届くとのことにございます」


義時「次郎は決して逃げようとしなかった

逃げるいわれがなかったからです

所領に戻って兵を集めることもしなかった

戦ういわれがなかったからです」

時政「もういい」



義時「あらためていただきたい

あなたの目で

執権を続けていくのであれば

あなたは見るべきだ」


「父上!!!」


北条時政と北条義時

親子の絆が

完全に切れてしまいました




次のブログに続きますが・・・


「畠山の所領を

全部いただいてしまいましょう」

という りくの発言に


時政は「そうはいかん

戦に働きのあった者たちに

畠山の所領を分け与えてやんねえとな

わしはなあ

みんなの喜ぶ顔を見ていると

心が和むんじゃ」と呟きます


これが、時政の全てですな


執権になってやりたかったのは

「人事ごっこ」「所領分配ごっこ」

みんなに喜んでもらって

お山の大将気分を味わいたかった

ただそれだけなんですよ


わが国の現在のK首相も

首相になってやりたかった事を聞かれて

「人事」と答えたそうですが、

似たようなものかもしれません


ま、


時政の場合

政治とは無縁だった

田舎ザムライが、突然

幕府政所のトップになってしまったんです

そりゃあ、愚行を繰り返しますよ


だけど、


ここからの義時は

ちょっと違うように感じます


義時の場合は

愚行ではなく

計算された野望のような臭いがするんです